内容説明
スタイリスト専門学校に通う沙也の元に、中学時代の友人涼子の母親と男友達から相次いで電話が入った。涼子が行方不明らしい。一年ほど前、渋谷でスカウト待ちをしているという彼女に偶然出会ったきりだった。涼子を探し始めた沙也は、次第に事件に巻き込まれていくが―。芸能界でのバイト、年上の男性との恋、父親の入院…運命に流されながらも、自分を見失わず明るく未来を切りひらいていく女性を描く、長篇ミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡生まれ。76年に『幽霊列車』でオール読物推理小説新人賞、80年に『悪妻に捧げるレクイエム』で角川小説賞を受賞。「三毛猫ホームズ」「三姉妹探偵団」シリーズの他、ミステリー、サスペンス、家族小説、恋愛小説など幅広く活躍
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読み人知らず
6
後味悪い系赤川次郎。ラストはこの明るさで良いのか2017/10/29
夜海
3
展開として非常に軽すぎる印象は受けましたが、テンポがよくすぐに読めました。芸能界の関係者ってこんな雰囲気なのかなとか想像しながら楽しませてもらいました。2016/09/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
映画好きの赤川次郎は,映画の台本のように小説を書く。 主人公は,赤川次郎のあこがれの理想像の女性。 透明感ある性格と,人間味のある生き方。 ずばり本作品も常道を行っている。 赤川次郎の赤川次郎による赤川次郎のための物語。 スタイリストを目指しているところが,やや印象が薄いのが難点。 もう少し,スタイリストの眼で,回りを描写できるとよいと思った。 多作なので,深入りできないのだろうなとかってに想像している。2011/08/16
chiho
2
『杉原爽香シリーズ』を思い出すストーリーです。主人公の誰からも好意を持たれる性格やコナンばりに事件を吸寄せる状況…。軽めなミステリーで気楽に読めるのはマルなんですけどね。出来すぎ感が否めない。2012/09/17
ゆき
1
子供の頃以来に読んで内容は忘れていたけどやっぱり読みやすい。場面が想像しやすくて読むの楽しかった。 だけど人がいっぱい死ぬのは辛い。2018/08/06