内容説明
古典文学の基本である本文について、徹底的な考証を通じて、作品の新たな読みの可能性を探り、一つ一つの表現されたことばの背景やその広がりとその意義をたどっていく。さらに、近い将来訪れるであろう、電子図書館や電子出版をも念頭におき、メディアと本文との関わりについても積極的に提言していく。
目次
研究編(源氏物語の表現―空の描写と夕暮れの季節;本文異同の諸相―文体論の観点から;陽明文庫本『源氏物語』における「男」と「女」―源氏と六条御息所を中心に;源氏物語の心情表現―宇治十帖と「心細し」の内なる関連性;本文データベースの新しい基準点―『CD-ROM角川古典大観・源氏物語』)
資料編(国冬本源氏物語3(翻刻 紅葉賀・花宴・葵))
著者等紹介
岡嶌偉久子[オカジマイクコ]
天理図書館
大谷晋也[オオタニシンヤ]
大阪大学
中川照将[ナカガワテルマサ]
大阪大学大学院研究生
中村一夫[ナカムラカズオ]
大阪樟蔭女子大学非常勤講師
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