民主主義の非西洋起源について―「あいだ」の空間の民主主義

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  • サイズ 46判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753103577
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0010

内容説明

豊穣なる人類学者・歴史的知見から「民主主義」の通念を粉砕し、私たちの「民主主義」の創造をふたたび解き放つ。

目次

序論
第1章 「西洋的伝統」という概念の一貫性のなさについて
第2章 民主主義はアテネで発明されたのではない
第3章 「民主主義的理想」の発生について
第4章 相互になされる回収
結論 国家の危機
付録 惜しみなく与えよ―新しいモース派の台頭(D.グレーバー)

著者等紹介

グレーバー,デヴィッド[グレーバー,デヴィッド] [Graeber,David]
1961年、ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学人類学教授

片岡大右[カタオカダイスケ]
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。批評家、社会思想史・フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜勤中の寺

64
最近、森元斎『アナキズム入門』を読んで知ったデヴィッド・グレーバー。しかし今年の9月に50代の若さで亡くなっている。何たるすれ違い。グレーバーの著書は、現在7冊ぐらい翻訳されているが、メルカリでは完売に近い人気で、出版社の品切れもあり値段がつり上がっている本もある。本書も定価より1000円高い値段からやり取りされている。ひそかに人気の学者さんだ。本書はアナキストであり人類学者であるグレーバーの長めのエッセイだが、なかなか難しい。しかし、民主主義は別に西洋が生んだ素晴らしい制度なんかじゃないとはわかった。2020/12/10

ケイトKATE

30
デヴィッド・グレーバーは、この本で民主主義の起源は古代ギリシアではなく、また民主主義の本流が西洋ではないとそれまでの定説を否定している。グレーバーは、西洋的民主主義には暴力が存在していることに疑問を呈している。本当の民主主義とは、暴力なしで人びとが集まって課題を話し合いで解決することだと訴えている。このような民主主義は古代マヤ文明や18世紀の海賊船など非西洋に存在していたと書いている。グレーバーはアナキストを称していたが、本書を読んでアナーキズムと民主主義は同じ意味であることを気付かせてくれる。 2022/04/20

まると

24
小論ながらも重要なことが書かれていた。民主主義の西洋起源は、西洋のエリートが後付けした欺瞞であり、脈々と受け継がれてきた伝統でも何でもない。それを証拠に西洋の近代国家は古代アテネの民主主義を疎ましく思い、暴力装置を小脇に抱えながら、自国民や植民地の民主化を抑え込んできたではないか、と舌鋒鋭く説いている。結論では、国家と民主主義は相容れないものとし、水平方向へのシフトを言下に期待している。とても刺激的で痛快。政治家たちが金科玉条のように語る民主主義という言葉がいかに手垢にまみれているかを思い直させてくれた。2023/02/04

シッダ@涅槃

20
過去に図書館にリクエストして突っぱねられたという経緯を持つ本書(同著者の有名な『ブルシットジョブ』はあった。人気で借りられない……)。思い切って購入して読む。◆民主主義=アナーキズム=水平志向に対して国家権力=垂直志向という腑分けは次に読む予定の柄谷行人『力と交換様式』(力=垂直志向、交換様式=水平志向)への良い布石になった思う。また前に読んだ小室直樹『憲法原論』と比較で言えば、民主主義はアナーキズムと同じように「憎まれ蔑まれた歴史を持つ」というのは共通してるが、著者の主張は憲法が混成体であるということ。2022/11/26

月をみるもの

17
「万物の黎明」への序曲。問題意識は共通だが、題材を民主主義に限定している分ため、すっきりと読める。もっとも印象的だった一節を引用しよう: ”とはいえ、今日の叛徒たちのほうでは、古典期マヤについて実に割り切った見方をしている。最近、チョル語話者のあるサパティスタは、私の友人のひとりに対し、パレンケの遺跡を指差しながら次のように語った。「われわれの努力は、こんな連中とおさらばするためのものだったんだ。 メキシコの現政権がこいつらに匹敵するほどの脅威となるなんて、とても思えないね」” 2023/11/17

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