近世公家社会の研究

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  • サイズ B5判/ページ数 867,/高さ 24cm
  • 商品コード 9784642033787
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C3021

内容説明

本書は、朝廷・公家衆を中心とする公家社会に視座を据え、中世から近世の移行期の問題を政治的・社会的に究明しようとするものである。主なねらいは三つある。一つは近世統一政権の形成・確立過程のなかで、公家社会がどのようにしてその統制下に組み込まれていったのかということ、天皇及び公家衆が近世国家においてどのような役割を果たし、位置付けられたのかということ、そしていま一つは、公家社会の特性を構造的・段階的に把握しようとしたことである。この課題を果たすため、これまでに発表してきた論考を中心にいくつかの新稿を加え、五つの部、二十五の章と三つの付論を立てて考察を行っている。

目次

第1部 近世初頭公家衆の政治的活動(関白近衛前久の京都出奔;信長上洛前後における山科言継の行動 ほか)
第2部 織豊権力と朝廷(織田信長と朝廷;織田信長の「安土行幸」計画 ほか)
第3部 公家衆の家領と家業(戦国期の近衛家領について―加賀国安江保を中心として;江戸時代の禁裏御料と公家領 ほか)
第4部 江戸幕府の成立と朝廷(後陽成天皇の譲位をめぐって;慶長七年における近衛家と徳川家康の不和 ほか)
第5部 伝統の継承と再編(近衛家歴代の遺書について―政家・信尹・信尋・尚嗣・基煕;即位潅頂と二条家 ほか)

著者等紹介

橋本政宣[ハシモトマサノブ]
1943年福井県鯖江市に生まれる。1965年国学院大学文学部史学科卒業。1969年国学院大学大学院博士課程中退。同、東京大学史料編纂所入所。現在、東京大学教授(史料編纂所)
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