内容説明
平安から戦国時代の政治史研究の最新成果。「平安京と公家・権門」「鎌倉・室町期の武家権力」「中世社会の諸相」をテーマに、様々な視点から論究。平安期の公家政権、中世の国家権力の様態をも展望する十三編を収録。
目次
1 平安京と公家・権門(京中“群盗”の歴史構造;藤原道長と院政―宗教と政治;鳥羽殿の成立 ほか)
2 鎌倉・室町期の武家権力(頼朝軍の上洛;鎌倉時代九州における使節遵行制度の変遷について;室町幕府将軍専制化の契機について―足利義持期の二つの事件をめぐって ほか)
3 中世社会の諸相(冷泉家旧蔵本『長秋記』紙背文書に見える「高麗」・「渤海」・「東丹国」;『平家物語』・『東鏡』「山木夜討」の成立について;鎌倉時代における密懐 ほか)
著者等紹介
上横手雅敬[ウワヨコテマサタカ]
1931年和歌山県に生まれる。1953年京都大学文学部卒業。1971年京都大学文学博士。京都女子大学講師、京都大学講師・助教授・教授、龍谷大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授、皇学館大学大学院文学研究科教授
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