内容説明
情報・通信技術の発展が市場における〈公正な〉競争を作り出すとともに、そのさらなる発展は、やがては市場経済との矛盾を強めてくる。明治・大正の日本の企業活動、政治の場面、庶民生活の中に、その相互作用の歴史性を見通す。
目次
序章 〈情報化〉と〈市場化〉の歴史的関連
第1章 町飛脚への依存から官営郵便制度の創出へ
第2章 電信の普及と情報独占の変容
第3章 双方向通信としての電話の出現
終章 情報独占を突き崩す道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のとや書架
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タイトル通り、近世日本と近代日本の情報と通信を巡る歴史を要領よくまとめたもの。人間の歴史に於いて、この「情報」がいかに重要なものであったかを知ることができる。本書では、特に政治・経済分野における逓信・電信の役割が重要であったと分かる。また、本書で引用されているベルツが明治中期に「日本国民に情報の真偽を見抜くセンスに欠けている」と指摘するのは印象深い。現代の我々はどこまで涵養できているだろうか。 不満点として、明治後期以降の情報通信に関わる歴史の記述が余り十分ではない点である。別途補足が必要か。2012/09/22
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