感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
19
図書館の徐籍本を拾った。昭和59年刊行の本だからこそ、今や当たり前となっている「孤独感」の過渡期の状況を知ることができる。想定外だったのがサルトルの他者論(まなざし論)について分かりやすい解説があったこと。学びがあった。●テクノロジー文明の「孤独」。相互了解が欠如し、相互主観性が欠如している状況、はじめから仲間とか、敵さえもいない、一言でいうと他者が欠如している状況(232)。これは今や当たり前の風景であり、ここから出発して「絆」とか「共同体」を作り上げる段階に今は来てますよね。2020/11/06