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プリニウスの博物誌

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  • サイズ B5判/ページ数 600p
  • 商品コード 9784639005711
  • NDC分類 460

出版社内容情報

古代ローマの博物誌家プリニウスによって著わされた本書全37巻は,ヨーロッパでは英文・仏文などに翻訳され,
永遠の歴史的基本図書としての名声をほしいままにしてきた。
しかし著名な古典でありながら大昔なるの故をもって本邦では初邦訳。
したがって高校教科書・百科事典・広辞苑などをはじめ,ほとんどの辞典で詳しい紹介がなされておりながら,
実際は研究者が必要な個所を部分的に引用しているにすぎなかった。
人類の知識の泉としてその部分的利用は,あらゆる分野に及び,本書の刊行は21世紀に向けての快挙。

【目次】
《第1巻》
  第1巻(序文/2巻以降の内容目録と典拠著作家の一覧表)
  第2巻(宇宙の構成/惑星の運動/諸現象 ほか)
  第3~6巻(都市/種族/山河/湖沼/海島 ほか)
  第7巻(人間の探究/運命/寿命/死/文字/武器/時代 ほか)
  第8~11巻(動物と人間の体の構造と器官 ほか)
《第2巻》
  第12~17巻(各種の香木・木材をはじめ人間生活に有用な樹木の栽培法
   /ブドウ栽培とブドウ酒/香料/パピルス紙/飲酒/木製家具 ほか)
  第18・19巻(各種穀物・植物・野菜の栽培法/食生活/農業 ほか)
  第20~25巻(薬用植物の薬効/製薬処方/医学知識 ほか)
《第3巻》
  第26・27巻(薬剤と効用/病気の増加と医科の堕落)
  第28~32巻(動物から得られる薬剤とその効用/種々の病気に対する治療法
   /医学の起源と発達/医者に対する不信感/占い/通信/魔術)
  第33~37巻(貴金属・各種金属の採掘法と薬効/貨幣/絵画/建造物)

内容説明

2000年不変の世界的名著、日本初の完訳、いま開かれる古代の全貌!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梟をめぐる読書

3
世界じゅうの博物誌の原点にして原典。美食家アピキウスの愛したベニヅルの舌の風味、古代ローマ流儀のフォアグラの製造法、卵を狙うドラゴンと親鷲の激闘、追い詰められたフクロウが組むという愛らしくも奇妙な円陣。とりあえず私の大好きな第10巻(「鳥の性質について」)から目に付いた逸話を引用してみましたが、こんな玉石混交のトリビアがなんと37巻分もあるのです……。2011/11/28

ne_viderem

1
プリニウス「博物誌 第3巻」植物篇、やっと読了。これで全3巻読了したわけだけれど… たいへんな訳業ではあるが、結局、英訳本からの重訳であって、いまいち文意が明瞭でないところもあるし、なにより、植物の同定についての情報が最小限かつ確実性がなさすぎて、どうにも使えない。この本については相当な研究蓄積があるはずだし、やっぱりちゃんとしたひとが翻訳をし直すべき。とか、思っていたら大槻真一郎せんせいが中心になって植物篇だけを翻訳しているんだなあ。ここだけでも欲しい。近いうちに入手しようと思ってる。2018/07/09

ne_viderem

1
縮刷版もあるけれど、3巻本を古本屋さんでゲット。まず第三巻を読了。動物、金属、宝石の巻。宝石のところ(原書第37巻)だけ読もうと思ったら、面白くて読んでしまった。プリニウスにとって自然(あるいは「世界」と言ってもいい)とは、人間が活用するために存在している。たとえば大理石について語るとき、同時に彫刻家とその作品を列挙してしまう奇異さもそれゆえ。世界は、産業や医学、芸術と結びついてるということ。アナクロにスティックなのに、そこだけ考えれば実はモダン。細かく挙げればきりがないほど面白い箇所だらけ。ヤバい。2018/06/17

Yosuke Saito

1
美術史研究として本書を読むならば、第35巻を中心にあとは36,37巻を読むことが多い。ただ専門家による訳ではないので、原典のラテン語か英訳なども必要に応じて参照したほうがいい。2011/11/30

ういちゅ

0
大学時代生協で大枚はたいて買った、思い出の品。澁澤から入って、種村先生の講義を聞いてプリニウスに。ずっしり重い逸品だけど、カラー図版、美しい訳、どれをとっても完璧。でも最近単行本になってたのね…。しらなかったわ。

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