GHQ知られざる諜報戦―新版・ウィロビー回顧録

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784634150164
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0031

内容説明

マッカーサーの右腕だった情報参謀が明かす、占領下の東京で繰り広げられた壮絶なインテリジェンス戦争の内幕。

目次

第1章 日本降伏
第2章 マッカーサーと昭和天皇
第3章 “洗脳”されたソ連引き揚げ者
第4章 ゾルゲ事件の全貌
第5章 民政局(GS)との対立
第6章 GHQ内部への調査活動
第7章 朝鮮戦争は不意打だったか
第8章 朝鮮戦争とインテリジェンス
第9章 マッカーサーとトルーマンの対決

著者等紹介

延禎[ヨンヤン]
1925年、ソウル生まれ。中央大学法学部入学後、44年に学徒志願兵として入隊、関東軍に配属。終戦と同時に部隊を離れてソウルに辿りつく。韓国軍創設と同時に韓国海軍に入隊、少佐の1949年にGHQ‐G2配下のZ機関に派遣される。52年初めに機関が解散されるまで日本、アメリカ、朝鮮半島におけるZ機関の主要な諜報工作に参加。アメリカ在住の2004年、没

平塚柾緒[ヒラツカマサオ]
1937年、茨城県生まれ。太平洋戦争研究会、近現代フォトライブラリー主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

筑紫の國造

9
ホイットニーがマッカーサーの「左腕」なら、このウィロビーは文字通り「右腕」といったところだろう。GHQで重要な役割を果たした参謀第二部のウィロビーの回想は、ホイットニーら左派との暗闘が相当なものだったことを示す。ウィロビーらの反共右派がもっと早くから台頭していれば、自衛隊はより早く国軍化していたかもしれないし、左派による混乱もなかったかもしれない。ただし、熱烈な反共主義者だったウィロビーの回想には、相当な歪みもあるということが、解説や注釈で明らかにされる。このあたり、よく注意して読む必要がある。2018/12/12

フンフン

7
大森実の『戦後秘史』に、キャノン機関が北朝鮮にスパイを落下傘で送り込んでいたという記述があったが、それを裏付ける回顧録。しかし、情報というのは、それを上層部が正しく利用しないと意味がない。天気予報で言えば、低気圧が近づいているという情報を伝えても、判断するほうがそれでも晴れが続くだろうと判断すればどうしようもない。2023/08/22

父帰る

4
ウィロビー自ら原爆投下の必要性を否定しているのが、印象的だ。G2によるニューデーラーに対する思想チェックは想像以上に凄まじいという感じだ。後半は朝鮮戦争の記述が多いが、仁川上陸作戦の尖兵として大活躍した韓国軍将校の姿が脳裏に残る。特に敵の野戦病院への侵入は思わず固唾を飲んだ。最後にワシントンの石頭には腹立たしさが湧いて来た。2014/06/07

シフ子

4
この本に限らず 著者の経歴を見てから読むのだが書かれておらず 編者と訳者の経歴だけが書かれていた。訳者については 写真まで載っていたので 初めこの人の本なのかと思うくらい著者が見えない(今調べたらマッカーサーの情報参謀)。昭和天皇と並んだマッカーサーが国家元首と並んでも見劣りしない風格だと持ち上げたり 敗戦国なのに日本人軍人が帯刀して不敵だとこき下ろすところが印象に残る。肝心の中身は サラッと読み流してしまった。借りたはいいが アメリカ目線で久々に読む気がしない本。と 自分の読書力のなさを棚に上げる。2011/09/03

大森黃馨

1
元々は当人自身の記述した回顧録でなく他の者がインタビューをしたもの、しかも週刊誌の連載であった。なのでネタは散漫でしかもその内容はぶつ切りで終わってしまっていて肝心の重要事項は掘り下げられていない、そのような印象の、残念な内容の、期待外れの書。諜報関係者にそれを望むは無理かもしれないが、出来れば手記を書き遺していただきたかった。(所で……この書は資料として何処かに引用された、或いは引用したものは何処かにあるのだろうか、有るとすれば、それは何処に?) 2021/12/01

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