出版社内容情報
沖縄にとって日本とは何か。矛盾の構造を一身に生き狂死した農学者・民権運動家の全文集と年譜。
内容説明
本書は、謝花昇が書いた「東京留学日記」から、卒業論文、講演記録、行政文書、新聞投書、唯一の著書『沖縄糖業論』、病気全快の広告に至るまで28点、いま知られる限りの全てを集めた。それとともに、彼に関連する人物、なかんずく「沖縄倶楽部」で苦楽をともにした人々の行動を克明に追った年譜も収めた。そしてこれらの収集資料と調査に基づく編者渾身の力作「謝花昇―近代日本を駆け抜けた抵抗」も併載した。
目次
東京留学日記(部分)
脳の話
讃岐国糖業之実況及ヒ其改良策
謝花門中・日記帖
甘蔗敷地に就て
琉球新報創刊への祝辞
沖縄県の開墾趣意書
「土地開墾に関する」命令書
国頭地方本部間切杣山の景況
首里士族の杣山開墾願出に対する回答〔ほか〕