出版社内容情報
阪神大震災から3年。長期取材と歴史考察を織り合せ、その全体像に初めて迫った野心作。全2冊。
1995年1月17日の阪神大震災当日からほぼ一年間、現地を中心に取材を続けてきた著者は、この大地震をめぐる問題点を全面的に洗い出し、総括しようと決意した。
日本の地震学の成り立ちから関東大震災の教訓、政府、自治体、警察、消防、建築、メディアのあり方、さらにボランティア問題、被災者への補償とそれにまつわる課題、心のケアの現状…歴史的なパースベクティヴと谷崎潤一郎、宮武外骨、賀川豊彦、数々の震災記録などの関連資料、それにリアルタイムの取材を織り交ぜながら、立体的にまとめあげた野心作である。
気鋭のジャーナリストが情熱と責任感で書き上げたこの衝撃のドキュメントは、阪神大震災をみつめながら、この国の過去と現在と未来を考えるための包括的なビジョンを提示し、かつ具体的な提言にもなっている。全2巻
内容説明
「阪神大震災」は何をわれわれに突きつけたのか。現地取材を中心に、歴史的なパースペクティヴと数々の資料を織り合せ立体的に描いた、情熱のドキュメント。
目次
序章 方法について
第1章 予知の思想
第2章 災害像が形成されるまで
第3章 もう一人、救えなかったか
第4章 崩れた神話
第5章 都市の履歴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
11
◆上巻収録分の初出は1996-97年『みすず』連載、単行本(本書)1997年みすず書房刊。著者(1953-2021)はジャーナリスト(朝日新聞社で『アエラ』担当、最終歴は東京本社編集局長)。小説家(中原清一郎)としても活動。◆阪神大震災で現出した社会的な(政治・行政や報道分野のみならず自然科学・建築工学の分野も含む)問題を、関東大震災(および江戸時代の震災)と社会の関係に遡って説明する。そのために、災害に関する基礎的文献のほか文学作品も素材となっており、叙述は幅広く奥行きがある。◆何か所かコメントで引用。2023/03/03
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