エリートたちの読書会

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620322599
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

内容説明

アメリカ・コロラド州アスペンに集うエリートたち。リストアップされた「古典」を互いに読み合うことで、より深い“教養”へと至ろうとする試みが、毎夏繰り広げられている。本書はその由来、精神、意義を説き、著者による「名著」読解も付す。

目次

1 エリートたちの読書会(百冊のグレート・ブックス―本との三層の対話)
2 読書は対話である(読書と翻訳に共通するもの;名著逍遥1―芭蕉『おくのほそ道』;名著逍遥2―『平家物語』;名著逍遥3―アリストテレス『自然学』;名著逍遥4―プロティノス『善なるもの一なるもの』;名著逍遥5―アレクシス・トクヴィル『アメリカのデモクラシー』;名著逍遥6―ハイゼンベルク『部分と全体』)

著者等紹介

村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年東京生まれ。東京大学人文系大学院博士課程修了。東京大学教養学部、同先端科学技術研究センター、国際基督教大学などの教授を経て、2014年3月まで東洋英和女学院大学学長。東京大学・国際基督教大学名誉教授、日本アスペン研究所副理事長。専攻は科学史・科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおにし

21
アスペン研究所でのエリート向けセミナーでは、参加者がまず指定のテキストと対話して、自分が感じたことをまとめ、参加者同士で対話をしながら、同じテキストでも様々な解釈があることを体験する。そして最後に自分との対話をして、自分自身にもオルタナティブな解釈があることを体験するというように、三段階の対話から構成されているそうだ。そうか!もしかしたら読書メーターでもそれに近いことをやっているのかもしれない。私は感想を書いた後に誌友さんの感想を読み、この本にはこんな読み方もあるのかと発見することがよくあります。2014/06/07

Carlyuke

17
アスペン研究所というクラシックスを読み人間の幅を広げる試みと, 日本アスペン研究所の紹介。100冊のグレートブックスは「本の正しい読み方」でも橋爪氏のセレクションがあったし, 山口周氏も著書でビジネスの観点で同様な紹介をしている。著者の見識に色々学んだ。特にイスラム文化圏がヨーロッパにギリシャ・ローマの学問を伝えたということに関する部分が印象に残った。日本アスペン研究所のHPを読むとセミナー参加方法があるが, ハードルは高いと感じた。高額なのと夫婦での参加というところが。幅広い分野の書物を読むことは大切。2018/03/20

魚京童!

13
甘えの構造、唯識二十論を読みます。エリートはできるだけでなく、選ばれた者でなければならない。そして人民のために奉仕する存在である。とか言い始めたら怖ろしいのはなぜだろうね。どこまで許されるんだろうね。エリートだったらOK?人と違って頭が良いのは都合がよいからOK?私に指示してきたら、異端?そのあたりが面白いよね。読書は対話だというのはその通りで、話が膨らむには話す必要がある。私の中にもう一人いる必要がある。13人もいると争いになっちゃうけど、二人で対話する中で深まっていく議論もあるのだろう。2024/07/07

nrk_baby

5
あえてタイトルにエリートっていれてるんやな。村上陽一郎の専門ではないはずなのにこのボリューム...2014/12/20

Susumu Kobayashi

2
本書は第一部と第二部から成っており、第一部を表題としているが、その部分はページ数にして全体の1/7程度しかなく、第二部は「読書と翻訳に共通するもの」と、名著逍遙として『奥の細道』など7冊の本を取り上げて論じている文章であるから、題名からイメージして期待するものと実際の内容との差に失望する読者もいるだろう。本書によって初めてアスペン研究所なるものの存在(そして日本にもできたこと)を知った。エリートとは「他人に対してよりも、はるかに自分に厳し」(p.19)く、「社会と他人のために尽くそうとする人」だという。2016/04/09

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