内容説明
伊勢・伊賀三十二万石の藩祖藤堂高虎は、実に不思議な人物である。豊臣恩顧の外様大名でありながら、晩年の家康の重要な政策ブレーンとなり、親藩以上の扱いを受けた。“ゴマスリ大名”、と云われた従来の高虎像を真っ向から否定した野心作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
美代子
3
高虎公の生涯を丁寧に描く傑作だと思う。公私を混同しない姿が描かれておりとても良い。徳永氏は後書きで「高虎の青春は不運であった」としている。だからこそ学び、後年の生き方があると。なるほどたしかに悟った姿は知恵、努力の賜物だ。 本書の〆にあげられた遺訓などはまさに苦労のなかで経験したことだろう。2014/05/18
ささと
0
好きな戦国武将の一人。命を賭して仕える主君かどうかの見極めが大事で、その主君に値する秀長や家康との出会い、主君の心を手に取るように先を読み、藤堂家の先々を想い遺訓まで書き上げるあたり、最善を尽くす姿があっぱれです。 興味深かったのが、『天海=明智光秀ではないか』と思われる点を数多く挙げているところです。藤堂高虎も光秀と分かっていて天海ともうまく付き合ったのではないか?という仮説が面白いと感じました。2020/09/21
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