出版社内容情報
2001年9月11日のアメリカでの同時多発テロは、その後の国際政治の動向を規定する衝撃的な事件であった。世界で唯一の超大国であるアメリカのこの事件への外交的・軍事的対応に視点を合わせ、関連する諸問題を検討するとともに、21世紀初頭の国際政治の全体像を鳥瞰している。アメリカの世界戦略、イラクの情勢、朝鮮半島のシナリオなどの章で構成。世界がアメリカに向ける目に配慮しつつ、双方の視線を交差させて立体的な世界像を提示している。
1.テレビと国際政治/もうだまされないために
2.スーパー・パワーの世界戦略
3.アフガニスタン(1) 大国のはざまで
4.アフガニスタン(2) 対ターレバン戦争
5.イラク(1) 同盟者サダム・フセイン
6.イラク(2) 湾岸戦争からイラク戦争へ
7.イラン/岐路に立つイスラム体制
8.朝鮮半島と台湾海峡/危機のシナリオ
9.アメリカのイスラム(1) ブラック・ムスリム
10.アメリカのイスラム(2) 文明の衝突を越えて
11.ヨーロッパのパラドックス/j拡大と分離
12.環境保護の政治力学
13.エネルギー
14.冷たい国の熱い夢/アイスランドの新エネルギー開発
15.国際政治の新しい風景