白泉社my文庫<br> 嘘つきパズル―究極の名探偵誕生

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白泉社my文庫
嘘つきパズル―究極の名探偵誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784592850076
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

俺―間男は、エロいながらも不安な夢から目を覚ました。そこは人外のモノが跳梁跋扈する絶海の孤島。天下の美人妻・麗華ちゃんと倦怠期解消の船旅に出たはずなのに、待っていたのは謎と怪奇とドタバタだった!?連続殺人の真犯人とその目的は。島に隠された神の「のろい」とは。熱いというより微妙に暑苦しい空の下に展開する、変本格ミステリー。

著者等紹介

黒田研二[クロダケンジ]
1969年1月13日三重県桑名市生まれ。信州大学経済学部卒業。2000年6月に第16回メフィスト賞受賞作『ウェディング・ドレス』(講談社ノベルス)でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

49
再読。やっぱりくろけんさんの裏ベストよねこれは(表は「硝子細工のマトリョーシカ」)。こういう人なんですよ彼は。再読で、展開覚えててもお下品でお下劣でぜにーちゃんが相変わらず暴走たっぷりでもミステリ作家としての「呪い」もあって伏線仕込みまくりの本格ミステリなんです。あれがあってこそ、ラストにも救われるし。2022/02/12

geshi

27
個人的にはくろけんさんの裏ベストと思っている 本当に下らなくて馬鹿馬鹿しいミステリ。表紙の魔夜峰央先生の絵そのままのぶっ飛んだキャラクターと怪物が孤島で巻き起こす騒動は、脱力感を覚えてしまう下品でお下劣。でも作者がそれを全力で楽しんで書いているのが伝わってくるから、波長が合うなら楽しめる。これだけ馬鹿やっておいて、ラストに展開される「嘘つきパズル」のロジックはガチガチ。嘘がつけない呪いをツイストさせて究極の名探偵に着地させる離れ業は、普通のミステリではできない。2016/03/18

koma-inu

26
4点 失礼ながら表紙に拒否感があり^^; 未読でしたが、思い切って読んでみました。序盤はややオゲレツですが、中盤以降はしっかり新本格物。6人の容疑者のうち2人が「嘘をつけなくなる」呪いにかかった状況で、誰が犯人か?誰に呪いが かかっているか?を明かします。真相は非常にシンプルかつ論理的なもので、伏線回収も鮮やか。そして予想に反して?、感動のラスト。涙が出そうになりました。手に取るのに迷う表紙ですが、一読の価値あります。 2021/07/23

coco夏ko10角

24
バカミスの皮をかぶった本格ミステリ。孤島でのクローズドサークル、のろい、残された日記…というワクワク。ちょっとした下ネタやギャグ、しょーもないノリ。しかし振り返ってみればふざけてる場面での出来事がちゃんと伏線だったり。黒田研二さんの作品の中では『ペルソナ探偵』が一番いいと思ってたけど、これもかなりの良作。2018/12/13

アツシカ

7
隠れた名作かも。特殊設定変本格ミステリ。心底くだらないギャグや下品なネタで話を回しておいて、徐々に本格ミステリに変貌していく展開には笑うしかない。特殊設定だとルールは明記されているものが多いが、本作は特殊ルールの解明までミステリ部分に含まれていて、しかもそれで成立しているのがすごい。水も漏らさぬ厳密さとは言えないが論理でルールを解明し、ルールで論理を補強しているあたりも上手い。初黒田研二がこれってのはどうなんだろう……。2017/04/20

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