出版社内容情報
アフリカの湖畔ではゾウとカバがいばりちらし、小動物たちがおびえています。そこで賢いカメが考えたことは - - - 。美しい民話絵本。
内容説明
アフリカのニャサというみずうみのほとりで、なにやら、さわぎがおきています。ゾウとカバが、じぶんがどんなにおおきくてつよいかをじまんするので、ちいさなどうぶつたちはおびえています。でも、かしこいカメはちがいます。からだはちいさいけれど、とてもあたまがいいのです。さて、このさわぎをどうやってしずめるのでしょうか。ゆかいなアフリカのむかしばなし。
著者等紹介
マーティン,フランチェスカ[Martin,Francesca]
子どものころ、タンザニア各地を7回も引越し、楽しい子ども時代をすごす。後にロンドンに移り、デザイン学校卒業後、デザインの仕事を始める。アフリカへの想いは今なお強く、作品にも大きな影響を与えている。『かしこいカメのおはなし』は、タンザニア南部の人々からもらった民話集の中で、最も好きなお話だった。同じくアフリカに題材をとった絵本に『はちみつハンター』(未訳)がある。ロンドン在住
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感想・レビュー
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chiaki
41
タンザニアの昔ばなし。湖の岸辺に仲良く暮らす様々な動物たちの身に起こった昔の話。自分が大きいから立派だと威張るゾウやカバに、小さくてもかしこいカメは知恵を使って鼻を明かしてやります。途中までは予想がついたけど、最後はなるほどそうするんだ〰と、思わずカメに拍手でした!絵も、アフリカの豊かな自然が細かく描かれておりとにかく美しい。運動会シーズンとか読み聞かせに使いたいけど、遠目が利くかなぁ。あと所々の“は!”の読み方に悩みます。2021/02/21
ヒラP@ehon.gohon
22
いばりんぼうのゾウとカバの両者。綱引きで勝負しようと、知恵者のカメが声をかけます。ゾウもカバも力はあっても頭はあまり良くはなかったようですね。他の動物たちの助け合いも、面白かったです。 タンザニアで生活していたというマーティンさんが、アフリカの風土色を出している絵本です。2020/12/11
遠い日
13
アフリカはタンザニアの昔話。体の大きさを嵩に着て、いばりちらすゾウとカバを懲らしめるために知恵を絞るカメ。平和な暮らしを取り戻すため、一計を案じる小さなカメと仲間の動物たち。どんな小さな生き物も描きこんだ絵に、この仲間たちの絆の強さが感じられる。湖に平和が訪れたとき、ゾウとカバをまた受け入れるその懐の深さも好ましいお話。2015/10/06
ツキノ
13
絵に惚れて借りて来た絵本。タンザニアの南部、ンゴニの人々が長い間語り伝えてきたおはなしだそうです。ゾウ、カバが自分の大きさや強さを自慢してひどいことになっているのに困った動物たち。カメが知恵を出して円満解決。2014/03/05
ゆにす
7
ゾウとカバが一生懸命綱をひっぱっている姿勢の変化がおもしろかった。運動会シーズンの読み聞かせにいいかも。2012/09/19