出版社内容情報
衣食住はもとより,戦争や結婚,女性の社会的立場,主人と使用人の関係まで,15?17世紀の東南アジアをジャンルを横断して描く。
内容説明
ブローデルの方法をもって1450~1680年東南アジアの物質的基盤・社会的構造の共通性と多様性を描く。アジアの中で、互いを発見するための本。
目次
第1章 はじめに―貿易風の下で(地理的単位としての東南アジア;人的単位としての東南アジア)
第2章 物質的豊かさ(人口;農耕の型 ほか)
第3章 素材がもたらした文化(ささやかな家と優雅な寺;家具と照明 ほか)
第4章 社会組織(戦争;労働力の動員―奴隷と主従関係 ほか)
第5章 祭式と娯楽(劇場国家;競技とトーナメント ほか)
著者等紹介
リード,アンソニー[リード,アンソニー][Reid,Anthony]
1939年に生まれる。ニュージーランドのウェリントンで歴史学と経済学の学位を取り、ケンブリッジ大学で博士号を取得した。その後、マラヤ大学、インドネシアのハサヌディン大学、ハワイ大学、イェール大学、オークランド大学で東南アジア史を教えた後、1989年からキャンベラのオーストラリア国立大学で教鞭を執った。現在はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)東南アジアセンター教授。その研究領域は、東南アジアの生活史、経済史、社会史、人口史のみならず、インドネシアとマレーシアの近現代史と現状、現代東南アジアの民族やアイデンティティの問題、華僑の研究などの広範囲におよぶ
平野秀秋[ヒラノヒデアキ]
1932年に生まれる。1960年、東京大学大学院修士課程修了。現在、法政大学社会学部教授。専攻は比較文化論
田中優子[タナカユウコ]
1952年に生まれる。法政大学大学院人文科学研究科博士課程修了。北京大学、オックスフォード大学にて在外研究を行う。現在、法政大学第一教養部教授。専攻:日本近世文化・アジア比較文化。主な著書に『江戸の想像力』(1986年度芸術選奨文部大臣新人賞)、『江戸百夢』(2000年度芸術選奨・サントリー学芸賞)などがある
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