叢書・ウニベルシタス<br> 理性・真理・歴史―内在的実在論の展開

叢書・ウニベルシタス
理性・真理・歴史―内在的実在論の展開

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  • サイズ B6判/ページ数 338,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588004551
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C1310

出版社内容情報

狭隘な科学主義と呪縛されたあらゆる二分法的思考、とりわけ真理と理性についての客観的な見方と主観的な見方との間の二分法に見られるような桎梏を断つことを目的として、真理と合理性の間の関連、「理想的条件のもとでの合理的受容可能性」としての真理を追求する。形而上学的実在論と、クーンやファイヤアーベントらに根強い相対主義を排し、新たな「内在主義」ないし「内在的な実在論」の立場を提示、パトナム哲学の成熟を示す。 <初版1994年>

内容説明

あらゆる二分法的思考の桎梏を断つさまざまな真理論はそれ自体が疎外された見解だ、とする立場から、二分法的思考を批判して、真理と合理性との関連を精緻に分析する。形而上学的実在論とクーン、ファイヤアーベント、フーコーらの相対主義的立場をともに排し、分析哲学の成熟を示す内在的実在論を樹立。

目次

第1章 水槽の中の脳
第2章 指示に関する一問題
第3章 二つの哲学的な見方
第4章 心と身体
第5章 二つの合理性概念
第6章 事実と価値
第7章 理性と歴史
第8章 近代の合理性概念に科学が与えたインパクト
第9章 価値、事実、認識

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

iwri

9
パトナムの本書での主張は、事実/価値の二分法、あるいは主観/客観その他の二分法を反駁することに尽きると言える。パトナムは、価値相対主義にも還元主義的一元論にも与さない、内在主義の立場を取る。本書の議論は有名な水槽の中の脳思考実験から始まり、指示の理論から科学哲学の議論まで広範であり、全容を把握するのになかなか骨が折れる。しかし、パトナムの議論は分析系の道具立てを使いながらも、大陸風の議論にも近いところがあり、大陸系哲学に慣れた人にも入りやすいのではないかと思う。2012/04/10

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