叢書・ウニベルシタス<br> ローマの祭―夏と秋

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叢書・ウニベルシタス
ローマの祭―夏と秋

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  • サイズ B6判/ページ数 427,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588004506
  • NDC分類 232
  • Cコード C1316

出版社内容情報

言語学,文献学,考古学,社会学にわたる博識を駆使して古代ローマの祭の謎を探る。独創的な「インド・ヨーロッパ語族三機能説」をもとに比較神話学の展望を開く。

内容説明

言語学、文献学、考古学、社会学にわたる該博な知識を駆使し、緻密な考証と広汎な視野の下に、謎とされてきた古代ローマの祭の構造を解き明かす。比較神話学の方法による神話・古代史研究の展望と、独創的な「インド・ヨーロッパ語族三機能説」の到達点を示す。

目次

自然の利用(水と森;火と風;麦とブドウ酒)
戦争の季節の成果(軍団の帰還;ヴェーダ期インドの王の儀式;共和制ローマに残る王の儀式)
ローマの問題(「十月の馬」の最期の足掻き;小さい神々;神話と叙事詩)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

9
ローマ創成期の3神を自身の神々の3機能説(統治と祭祀、戦闘、生産)で構造化した「ユピテル・マルス・クィリヌス」(1941)で3機能が対応していないという批判に対し、著者はその範囲を古代ローマの血縁部族全体から貴族階級に変更しても3機能説の理念化にこだわった。最晩年に書かれた本書は、3機能から演繹された他の印欧語族の慣習をローマの祭に重ね、オウィディウス『祭暦』に欠落した7-12月の祭日を調べあげて、古代ローマの宗教観を掘り起こす。一方、ローマの神々はギリシャ神話からの輸入とする通説を捉え直す契機も作る。2024/03/15

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