智慧の海叢書
草枕と旅の源流を求めて―万葉の多胡・田子浦の歌

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585071174
  • NDC分類 911.125
  • Cコード C0390

内容説明

なぜ、「旅」のことを「草枕」と言うようになったのだろうか。なぜ、「草枕」を冠して群馬の古地名「多胡」が歌に詠まれたのだろうか。万葉集における「旅」と旅の形容詞「草枕」、それに関して「群馬」の由来とその古地名「多胡」、山部赤人の「田子浦」について、文学・歴史・地理・地名などの総合的視点から、その由来を地名学的に考察する。

目次

1 万葉の旅(旅というもの;停滞した旅の解釈 ほか)
2 草枕の多胡(「草枕―多胡」への正解なし;「草枕」は馬庭の渡しか ほか)
3 国語学から多胡碑のナゾに迫る(多胡郡の各郷の意味;俘囚郷の意義と重要性 ほか)
4 もう一つの「多胡の恋歌」(間違いだらけの万葉東歌の解釈;道に迷ったら最初に戻れ ほか)
5 「たご」(多胡・田子)の語源(頼りない在来の地名語源辞典;「たご」(田子)は「かこ」(水夫)の類語「たぎこ」(手児) ほか)

著者等紹介

吉田金彦[ヨシダカネヒコ]
1923年香川県満濃町に生まれる。1949年京大文学部卒業。国語学の山田孝雄に私淑し、学生時代、万葉集を沢瀉久孝に、中国文学を吉川幸次郎に、言語学を泉井久之助に学ぶ。静岡県立女子短大・愛媛大学・大阪外大などを経て、姫路独協大名誉教授、訓点語学会名誉会員。1981年私設日本語語源研究所を起こし、研究会を主宰する。京都地名研究会代表理事。上代国語・万葉地名・語源辞典などに関する編論著多し。2000年度春の叙勲で研究教育功労賞を、2003年には日本精神文化学会の学術研究賞を受けた
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