世界の洪水神話―海に浮かぶ文明

世界の洪水神話―海に浮かぶ文明

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585051350
  • NDC分類 164
  • Cコード C0020

内容説明

「洪水神話」は旧約聖書以来、世界的な広がりを持っており、民間伝承としても今もなお世界各地に伝えられている。本書は、日本・フランスをはじめとする国際的な研究者による「比較神話学研究組織(GRMC)」の成果であり、フレイザーの『洪水伝説』以降に発掘された新資料と新見解を網羅した、日本初の本格的な論文集である。地域、民族を越える文化の交流と人類文化の古層に迫る。

目次

1 インド・ヨーロッパの世界(古代東地中海世界の洪水神話―ロスト・アークを求めて;古代アラビア世界の洪水―マアリブ・ダムの決壊をめぐって;インドの洪水伝説―ヴィシュヌ神話と洪水に消えた町・ドゥヴァールカ)
2 モンゴロイドの世界(オセアニアの洪水神話―オーストロネシア世界の事例を中心に;中国の洪水伝説;中国東北地方の洪水神話;韓国の洪水神話)
3 各地の説話(メソアメリカ(メキシコ・グアテマラ)の洪水説話
「水没した村」再考―アンデス高地の湖沼生成型洪水神話が意味するもの
洪水と漂流の終わりにカラスが
ウェールズの洪水伝承
ニューギニアの洪水神話によるキリスト教の受容=飼い慣らし―パプアニューギニア、セピック川流域を中心にして)
4 日本の説話(人魚と海嘯の伝承―沖縄県宮古島の話例を中心に;沖縄の津波伝説;伊勢の海と「絶えの島」伝承;日本の昔話にみる洪水伝承)

著者等紹介

篠田知和基[シノダチワキ]
名古屋大学教授を経て、広島市立大学教授。比較神話学専攻。20世紀末より比較神話学研究組織をたちあげ、神話的想像力の復権をめざしている

丸山顕徳[マルヤマアキノリ]
花園大学文学部教授。文学博士。日本古代文学および沖縄・近畿の民俗を中心に、東アジアに関心を寄せている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポルポ・ウィズ・バナナ

0
日本の神話は、オーストロネシア民族的海霊的モチーフと漢度始原的モチーフが見受けられるとのことだが、個人的には圧倒的に前者が馴染み深い。これは住む地域によって差異があるのか否か。興味深い。※223202012/04/26

まりこ

0
論文がまとめられたもの。解釈とか言葉の裏の意味みたいな難しい内容が多かったけど昔の洪水に関する物語や逸話を読むのは楽しかった。2018/05/14

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