内容説明
「洪水神話」は旧約聖書以来、世界的な広がりを持っており、民間伝承としても今もなお世界各地に伝えられている。本書は、日本・フランスをはじめとする国際的な研究者による「比較神話学研究組織(GRMC)」の成果であり、フレイザーの『洪水伝説』以降に発掘された新資料と新見解を網羅した、日本初の本格的な論文集である。地域、民族を越える文化の交流と人類文化の古層に迫る。
目次
1 インド・ヨーロッパの世界(古代東地中海世界の洪水神話―ロスト・アークを求めて;古代アラビア世界の洪水―マアリブ・ダムの決壊をめぐって;インドの洪水伝説―ヴィシュヌ神話と洪水に消えた町・ドゥヴァールカ)
2 モンゴロイドの世界(オセアニアの洪水神話―オーストロネシア世界の事例を中心に;中国の洪水伝説;中国東北地方の洪水神話;韓国の洪水神話)
3 各地の説話(メソアメリカ(メキシコ・グアテマラ)の洪水説話
「水没した村」再考―アンデス高地の湖沼生成型洪水神話が意味するもの
洪水と漂流の終わりにカラスが
ウェールズの洪水伝承
ニューギニアの洪水神話によるキリスト教の受容=飼い慣らし―パプアニューギニア、セピック川流域を中心にして)
4 日本の説話(人魚と海嘯の伝承―沖縄県宮古島の話例を中心に;沖縄の津波伝説;伊勢の海と「絶えの島」伝承;日本の昔話にみる洪水伝承)
著者等紹介
篠田知和基[シノダチワキ]
名古屋大学教授を経て、広島市立大学教授。比較神話学専攻。20世紀末より比較神話学研究組織をたちあげ、神話的想像力の復権をめざしている
丸山顕徳[マルヤマアキノリ]
花園大学文学部教授。文学博士。日本古代文学および沖縄・近畿の民俗を中心に、東アジアに関心を寄せている
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