内容説明
野球を究めようとすること、野球だけしかできないことの何がいけないのだろうか―。そんな思いに駆られた著者は、技術を磨き上げると同時に、年俸の面でもトップを走り続け、プロ野球選手という職業のステイタスを向上させようと闘ってきた。野球が自分の職業であるという強い意識と誇りを常に持ち続けることで自らも本物のプロになることを目指した現役生活と言い換えてもいい。その折々で著者が目の当たりにしたプロフェッショナリズム。そこには、自分をどのように磨き上げていけばいいのか、人間の生き方のヒントが横たわっている。
目次
1 春季キャンプ―プロを教えてくれた人
2 パートナー―一流打者を支える一流の技
3 開幕―野球の正月で思い出す人
4 野球学―考える野球の講師たち
5 好敵手―技量を高め合った最高の投手
half time 審判員―尊敬すべきフィールドの裁判官
6 オールスター・ゲーム―真夏の祭典で出会った仲間と指揮官
7 助っ人―タイトルを争ったパワフルなライバル
8 天王山―優勝の行方を決めた一戦
9 プロフェッショナル―印象深き人たちとの秘話
extra inning スカウト―三冠王を発掘したプロの眼力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
34
プロ野球界で出会った、先輩、打撃投手など裏方、忘れられない人、野球議論を戦わせた人、ライバル、監督、などについて落合博満が語っている。その数なんと35名。これって簡単そうで難しい。私も今まで仕事で多くの人に接してきたのだが、自分と彼らとの人間関係について語れと言われてもできない。人間関係を語るということは、真剣な付き合いがあり、そして彼らを理解してはじめて語ることができる。そういう意味で落合博満という人物は、他人とのコミュニケーション能力が高く、そして観察眼が極めて鋭い。監督業を成功した要因はここにある。2016/07/31
Kaz
10
私の職業は専門職なので、よく「プロ」という言葉が使われるが、この本を読む限り、少なくとも私は、本物の「プロ」ではないと思い知らされた。真のプロフェッショナルは、非常にレベルの高い世界。少しでも近づきたいとは思うが、なかなか・・・。2017/01/09
尿酸値高杉晋作
4
もう、絶版なんだね。 すごく良い本なんだけど。 野球ファンもしくは野球をプレイしてる人は特に! もしくはそうでなくとも! 図書館などで借りてでも読むべき。2011/06/08
pugyu
3
落合さんの野球への考え方がわかる。どんな役割でもプロの仕事をしてる人からは学ぶものがあると。監督になった落合さんがドアラやつば九郎に協力的なのも彼らがマスコットとしてのプロだからなんだろうね。 山本功児さんを麻雀に引き込んだ話は面白かった。プロ野球選手も人の子。2010/10/07
シャル
3
引退した落合氏が現役時代に関わった人々について綴った本。落合自身が確固たる信念と自信を持ち、それを裏付ける実績があるからこそ、ここに書かれているような人たちもまた、本物のプロフェッショナルである事がわかる。まさに、プロがプロを語った本なのだ。2009/10/24
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