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平凡社新書
戦後野球マンガ史―手塚治虫のいない風景

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851540
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0271

内容説明

戦後すぐから現在まで、少年たちを魅了し続けてきた野球マンガ。井上一雄の「バット君」を出発点として、「背番号0」「ちかいの魔球」等。そして梶原・川崎コンビの「巨人の星」は日本中を熱狂させた。さらに「アストロ球団」、水島新司の作品群、「キャプテン」「タッチ」と多くの傑作を生み、今も読み継がれている。手塚治虫が手掛けなかった世界を、少女誌、青年誌まで目配りして書き上げた、日本初の野球マンガ史。

目次

第1章 戦後と野球と民主主義
第2章 野球マンガの本格的スタート
第3章 少年野球狂時代
第4章 梶原一騎のスポ根ブーム
第5章 七〇年代の名作群
第6章 ギャグとアンチヒーローへの転換
第7章 「タッチ」とスポーツマンガの多様化
終章 野球マンガは、永遠に不滅です!

著者等紹介

米沢嘉博[ヨネザワヨシヒロ]
1953年熊本県生まれ。マンガ評論家、コミックマーケット(コミケット)代表、日本マンガ学会理事。雑誌編集などを経て、マンガ評論を中心に大衆文化の研究、評論を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

63
なぜ野球マンガか、という疑問は第1章でかなり氷解した。マンガが子どものものであった時代から、大人のマンガまでを視野に入れる分析。野球マンガもマンガ全体の流れの中にあり、読者年齢の変化に並行していく様子が手に取れる。あらゆるパターンが出尽くしたとされている点はミステリのようだが、それでも野球マンガは不滅だ。というのが2002年。今もし著者が存命であったなら、補論を書いてくれただろうか。なつかしい野球マンガ。2019/07/06

ようはん

24
戦後まもない1947年からこの本が刊行された2002年までの野球漫画の歴史。水島作品や巨人の星よりも前にヒットした野球漫画は殆ど知らなかった。巨人の星が連載開始したのは1966年でタッチが連載開始した1981年まで15年の間隔があるが、この間に水島漫画の最盛期があり、超人野球漫画のアストロ球団があったり軽妙な野球ギャグ漫画が出たりと特に変化が激しい。2022/02/02

Humbaba

10
戦後から現在まで,内容はともかくとして野球を題材とした漫画はずっと存在し続けている.最初は理論などは全く関係なかったものが,発展するとすぐにそれだけでは飽きたらず,理論的背景をもホッするようになった,後から生まれる作品は,それまでの作品の影響を受けて,独自の色を出そうとしてきた.2011/05/10

おおきなかぶ

4
岩鬼とサチ子って結婚したっけ?「ガッツ乱平」は野球マンガやった?2021/10/16

おーしつ

4
野球マンガの歴史を詳細に追いつつ、その変遷をマンガの発展と野球自体の人気の盛衰を交えて語る。 こんな仕事が出来るのは米沢さんしかいなかったのに。 ただ60年代まではかなり細かい作品まで挙げてる(『ロボット長島』は引用図版だけで吹いた)のに対し、 70年代以降はかなり簡略化されている印象を受けた。 例えば、小学館の学年誌、コロコロ、学研の学習なんかに載ってた野球マンガ等は 大きい流れとは別に底辺を支える意味でマンガ・野球それぞれの入り口の意味合いがあったと思う。 「戦後スポーツマンガ史」も読んでみたかった2008/07/01

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