平凡社ライブラリー<br> 子供たちの大正時代―田舎町の生活誌

平凡社ライブラリー
子供たちの大正時代―田舎町の生活誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582761979
  • NDC分類 382.152
  • Cコード C0321

内容説明

祭りや花火に心躍らせ、もちつきや味噌づくりも楽しみながら手伝った―。長野県飯田で少年時代をすごした著者が子供の目を通して描き出す大正時代。文字に記された歴史の余白に、生きた人間を鮮やかに甦らせる、回想の名著。

目次

深夜の大火―新旧生活の画期
松取り喧嘩―正月
祭の夜店―春
すがら追い―夏
煙火のきおい―秋
お歳取―暮
自家製の味噌―家事の季節感
独楽の曲取り―子供仲間と遊びの継承
野山の「城」―町の自然環境
幼児の世界―家と親戚
幼稚園の友達―子供の世界へ
秋季入学生―自由教育の時代
駄馬から自動車へ―町の交通
大正期の社会の中で

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シルク

9
以前一度読んだのだけど登録し忘れていて、誰のなんて本だったかわからなくなってた本。虫を炙って醤油つけて食べるくだりが楽しくて(笑)、もう一度読みたいと思っていた。したらたまたま図書館で発見。「あーはいはいこの人😄」つって借りてきた。五平餅に関する記述も魅力😚 干している柿をつまみ食いして、親にはしれっと「3つ4つ食べてみたけどうまく干せてるよ」なんて報告する所も好き。この筆者、自宅の火災でお亡くなりになったのか。この本の始まりも子供の頃遭遇した大火災の話。何か逃れられない運命のような恐ろしさも感じる。2025/08/01

印度 洋一郎

2
歴史学者が、自分の故郷である長野県飯田市で過ごした大正年間の子供時代を振り返りながら、当時の子供の視点から見た、地方都市の社会や生活を綴った一種のオーラル・ヒストリー。著者は開業医の息子という上層に属する(でも借金があって生活は優雅、でも無かった)少年だったが、商人や職人の子供達とも仲良く遊び、その町内毎の子供のコミュニティの結束は、今では想像も出来ないほど強いものだった。四季折々の祭りや、家での味噌作りの中にも年齢に応じた役割があり、小さい子供達は先輩達を仰ぎ見ながら社会のルールを学ぶ。珍しい記録だ。2013/03/17

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