内容説明
夏を彩る大川の川開きを間近に控えた頃、深川六間堀の金兵衛長屋に住む浪人、坂崎磐音は日々の生計に追われていた。川開きの当日、両替商の今津屋から花火見物の納涼船の護衛を頼まれる。不逞の輩が出没するというのだが、思わぬ女難にも見舞われ…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を斬る!痛快時代小説第六弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る
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感想・レビュー
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あっくん
45
シリーズ第6巻。今津屋の主夫妻のお供で大山詣をする。何度も大山詣に代参する磐音の優しさがみえる巻でした。2017/09/02
*мiкi*
42
戦い以外の生と死と涙と。どんどん紡がれる物語はどこまでいくのだろうか。 とても楽しみ 知ってる地名が出てきたのも面白い。 二子の渡し ⇒溝ノ口⇒長津田⇒下鶴間 ⇒伊勢原2023/08/31
くまクマ
42
6/51冊目。隅田川花火や大山詣などこの時代の風情を感じることが出来ました。お艶の最後に雨降る悲しさが残ります。頑張れ磐音!2018/09/05
Atsushi
40
居眠り磐音シリーズ6作目。今日東京には初雪が降ったが、物語の舞台江戸は川開きと花火見物の屋形船など夏の盛りを迎えていた。今津屋の内儀お艶の里帰りと病平癒祈願の大山詣でに同行する磐音。その優しさと誠実さに惹かれるのは、おこんだけではなさそうだ。ラストは少し哀しかったが、例によって次作の展開が気になる。2019/01/12
よむよむ
39
大山詣は現在でもあるのかしら。磐音さま、流石です。釜崎さんはもう少し絡んでくるのかと思っていたら以外にあっけなく… お艶さまに合掌。2013/06/02