内容説明
ベルリンの壁崩壊、東欧民主化、ドイツ統一、湾岸戦争、ソ連共産党解体―。歴史的な変貌を見せたこの2年間の意味と、これからの世界秩序を気鋭の国際政治学者が果敢に状況分析した力作評論集。
目次
序章 “ポスト冷戦”を追って
第1部 「ベルリンの壁」の前後(「すばらしき新世界」秩序の到来か;日米同盟、新たな選択の時;同盟外交の倫理と駆引き)
第2部 加速化するポスト冷戦(中東に及んだポスト冷戦;ポスト冷戦時代の日本の戦略;激しい政治の時代)
第3部 混迷の中の新秩序(単極体制を砕かれたアメリカ;国連の戦争;ポスト冷戦の「新秩序」とは何か)
第4部 ポスト冷戦の分水嶺―今や折り返し点へ(湾岸に沈んだ新秩序;日米合作のアジア新秩序を;マルタの時代は終わった)