内容説明
太平洋戦争の大半を大本営海軍参謀として過ごした著者が、自らの経験と綿密な調査にもとづき、主要作戦の位置づけ・経過から敗戦の背景までを徹底的に分析する。
目次
第１章 主要作戦の位置づけ
第２章 数多い誤認と誤解（開戦に関するもの；ハワイ作戦；南方作戦；南東方面作戦；ミッドウェー作戦；北・中部太平洋方面作戦；「あ」号作戦；捷一号作戦；本土防衛作戦）
第３章 完敗の背景（戦争についての思想の不一致；国力の差；曖昧だった統帥権の解釈；戦場の実情に疎かった大本営；海軍航空への過信；非力だった陸軍航空；水陸両用作戦思想の不在；海上輸送力と護衛力の軽視；用法が問われた潜水部隊；軍人教育の問題点；評価を誤った米軍の実力）
第４章 片寄った人物評（人によって異なる評価の尺度―山本五十六大将、井上成美大将；過大に評価されている人々―小沢治三郎中将、田中頼三少将；不当に批判されている人々―南雲忠一中将、栗田健男中将）
