内容説明
饗宴や見世物や風呂を愛したとされる、地中海帝国の住民―古代ローマ人は、どんな暮らしぶりだったのか?本書は、ローマ創建から三世紀初頭までの約千年を四期に分け、各時代の思潮を踏まえつつ、衣食住・冠婚葬祭など生活全般の変遷について解説する。当時の暮らしを彷彿とさせる、古代ローマの生活史。
目次
第1章 創建からポエニ戦争時代までの「私生活」(住宅・立地の特徴;動産・食べ物・奴隷;衣服;家・結婚;葬式)
第2章 前二世紀の精神・文化革命(ローマ人の一日;動産の豊かさ;貨幣・平民の窮乏化;競技と閑暇;住宅の変遷と精神生活)
第3章 アウグストゥスの世紀(豊かさと地味さ;衣服の変遷;旅行;料理;教育;青年期)
第4章 ネロからセウェルス朝へ(東方の文化の浸透;都市の環境・住宅の変遷・共同浴場 ほか)
著者等紹介
北野徹[キタノトオル]
1938年生。1962年東京大学法学部卒。1970~72年フランス留学。TIS(株)取締役、日本ケーブル・アンド・ワイヤレスCSL(株)常務、TIS(株)監査役、(株)TIS東北ソフトウエアエンジニアリング社長を歴任。(有)エクステリア総合研究所社長
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感想・レビュー
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viola
3
タイトル通り、古代ローマの日常生活について知るのにいいかも~~と借りてみました。が、思ったより内容薄く、正直あまり興味をそそられず・・・・・。これだったらこの間読んだ図解のほうが「日常」も網羅していて良かった。2010/07/08
東雲
2
日常生活と言うので期待したものの、住宅の型式の変化に焦点が置かれていて当初期待していたものは得られなかった。一方で服飾や食事や酒、家具の変遷等、興味深い点も数多くあった。しかし訳者によって修正された箇所も多く、原著では出典が明記されていない等不安な面も多々有り。訳者が代わりに参考文献(日本語が殆ど)をつけるという変則っぷり。訳者の努力に乾杯。一言で言うと信憑性に欠ける。大丈夫か?2014/07/30
Annette1
0
古代ローマの生活や風俗について書かれた本は多く、なかには図版を充実させるなどしたものもある。そうした本に比べると分かりやすさという点では劣るけれど、共和国時代の記述に多くの紙幅を割いている点は、特筆できる点では。2016/01/28
ぽん
0
最後あたりを読んでいる時、家族が「テルマエ・ロマエ」を視ていて笑えた。本の内容としては…、そんなに難しいことが書いてある訳ではないのに、わかりにくい。著者のせいか、訳者のせいか分からないけど、なんだか読みにくかった。 2014/04/26
ふぁきべ
0
古代ローマの日常生活、という題名だが、どちらかというとローマ人の住宅の変遷とその役割、そしてローマ人の簡単な精神史のような、より抽象的な内容だった。正直この人の本は文章が硬くて読みにくいが、この本は結構楽しく読むことができた。ただ訳者による原典誤植の修正が多く、読んでいて不安になって来る・・・(苦笑)2013/03/02