出版社内容情報
作家の生み出す多彩な幻想は、時間を飛翔し、日常の現実にひそむ虚無の深淵を照らし、存在の不安と恐怖を形象する。半村良、夏目漱石、星新一、日影丈吉、夢野久作、石川淳、加納一朗、中井英夫、野田秀樹、太宰治、野坂昭如、皆川博子、生島治郎、阿刀田高、川端康成の傑作を編んだ短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
傑作集(1)に引き続いての読書です。やはり日本の作家さんの作品は非常に読みやすい気がしました。この(2)には未読の作品が多くありました。夏目漱石の「夢十夜」、星新一の「あれ」、阿刀田高の「あやかしの樹」は既読ですがその他の作家の未読でした。。特に最初の半村良の「ボール箱」はシュールな感じでした。半村良というといつもアンソロジーに出るのは「箪笥」ですがここの作品は怖いというよりもおかしな感じです。その他野田秀樹、皆川博子、生島次郎の作品が印象に残りました。2022/12/28
を
3
久々の幻想ジャンル、おもしろ~とジタバタしながら読んだ。夏目漱石の「夢十夜」好きだなあ。2023/11/19
驟
2
一番好みだったのが、中井英夫氏の「薔薇の獄」。2011/01/24
zwa
1
太宰治「竹青」の漢文調の文体がとてもカッコいい。阿刀田高の作品も初めて読んだが、「あやかしの樹」もGood2024/05/06
はるむ
1
さまざまなタイプの幻想小説が収録されたアンソロジー。SFっぽい内容もあって幅が広い。2014/12/30