世紀末の夢―象徴派芸術 (新装版)

世紀末の夢―象徴派芸術 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 351,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784560038994
  • NDC分類 701.2
  • Cコード C0070

内容説明

ラファエル前派→モロー→象徴派という芸術の流れを正しく捉えた絵画史。19世紀末、画家、詩人をはじめ芸術パトロン、女優、画商などおよそ600人が織りなす「世紀末の夢」を自在に見透かしその輪郭をあざやかな手ぎわで描き出す。

目次

世紀末
新しい美
伝説のキマイラ
神秘なキマイラ
死を匂わせるキマイラ
エロティックなキマイラ
ノスタルジー
ベナレスからブリュージュまで
ビザンチウム
デカダン好みの神話
媒介者
キマイラを捕らえる人びと
キマイラ飼育

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん。

8
心の醒めきった魔法使い、愛くるしい鬼女、敵か味方かわからない魔法使い、こういうのはすべてラファエル前派にはじまる。詩的霊感が考古学的発見の後を追いかける。2023/07/08

みかん。

8
中古本で偶然手に入れたもの。記載が的確。繰り返し一生読んでいられる本。2022/12/28

ラウリスタ~

5
世紀末のフランスを中心として、ヨーロッパ一帯に起こった芸術を広く見ることができる本。巻末には芸術家、文学者の名言集的なものも付属している。フランスの芸術動向を中心に勉強していたけど、思っていた以上に、世紀末芸術はヨーロッパ各国間で影響を及ぼしあっていたよう。北欧あたりの画家たち、クリムト、ムンクとかはまったく勉強していなかったので、より大局的に当時の情勢を見る事できた。2013/01/26

らむだ

2
1969年パリのペラン社から出版された『耽美家と魔術師』の全訳として日本で出版された本の新装版。19世紀末“世紀末”のヨーロッパにおける芸術界の潮流や熱量を、ラファエル前派・モロー・象徴派を軸に解説した一冊。※平易な内容ではないので、芸術に対する基礎的な知識が要求される点には注意。2023/11/26

ヤクーツクのハチコ

2
美女達はこぞって白い衣を纏い、ユリの花を1本持ち青ざめた顔でたたずんでみたのか、「失われた時を求めて」に出てきた三流女優ってこの流行にのっかってみてたのね。工業化への反感でむしろロマンチックさを求めてカトリックに改宗する者が続出とか、ラファエル前派がワグネリアンには流れずに中世に逃避したりとか、ドラクロワの絵って美女の死体山積みを見たいデカダンスの流れだとかあのあたりのばらばらの情報がすとんとまとまっておもしろかった2015/12/20

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