内容説明
アメリカ的な教育の価値はどこにあるのか?フランス車独特の粋はどこから生み出されるのか?テクノロジー以外に日本が世界に誇るべきものとは何か?BMWの現役デザイナーが日米欧の本質的な違いを描き出す、まったく新しい自動車比較文化論。
目次
「素材の魅力」とはなんぞや
イタリアの謎
アメリカ的な「教育」の実践法
直角二等辺三角形vsタイコモチ
異形の群、もしくはアダム・スファミリーについて
社員食堂が生み出すおフランスのイキ
テロに斃れた社長の秘策
フランス式問題解決法とは
デザイナーに不可欠な「役作り」
保護すべき地上の楽園
西洋流マトモな人が考えるお金の意味
日本が世界に誇るべきモノとは
わが職業上の持論
弱肉強食の世界における生き方
「空気レンズ」に込められたジョーネツ
気まぐれが運ぶ未来
これからの自動車デザインのあり方
著者等紹介
永島譲二[ナガシマジョウジ]
自動車デザイナー。1955年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業後渡米、デトロイト市ウェイン・ステート・ユニバーシティにてマスター・オブ・アート修了。1980~86年アダム・オペルAG、1986~88年ルノー公団、1988年~BMW AGに勤務
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感想・レビュー
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yyrn
21
ドイツを拠点に活躍していた日本人カー・デザイナーの著者が描いたヨーロッパの名車の数々のイラストが冒頭に掲載されていて、とてもイカシテいたので読んでみたが、自動車誌に連載されたコラムを編集した本なのに、描かれた名車の話は少なく、また自動車に関係のない海外事情の話が多くて少し残念。いっぱしのコラムニストを気取るような文章だが、残念ながら本職のコラムニストには敵わないのに、どうして車の話を中心にして自分の土俵で勝負しなかったのだろう?と思えた本。SNSもない20年以上も前の本だから、⇒2022/05/19
Tosh
2
ヨーロッパ × 自動車 まさに私(笑) と感じ少し前の本ですが読んで見ました。独特な語り口で和みました。やはり何をするにも自分の目的、なにがしたいのかやどうゆうストーリーを作りたいのか、が大事。2018/02/22