目次
北海道(新天地のフロンティアスピリットが育んだ北海道の食;伝承写真館 北海道の食と暮らし ほか)
アイヌ(すべてのものに神宿る―清廉なアイヌの食文化;伝承写真館 アイヌの食と暮らし ほか)
青森(津軽の美田、南部の畑作、三方海の青森の食;伝承写真館 青森の食と暮らし ほか)
岩手(むがしは、なんでも手かずをかげで、うんみぇもんこしゃだもんだ―岩手の食;伝承写真館 岩手の食と暮らし ほか)
秋田(米と雪の国で培われた発酵食文化の粋秋田の食;伝承写真館 秋田の食と暮らし ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
247
農山漁村文化協会編のシリーズ第1回。「北海道・東北1(青森・岩手・秋田)」の伝統食を中心に取り上げる。北海道は、さすがに広く地形や気候も違うように、食もまた道北、道東、十勝、道央、道南に違いがあるようだ。ただ全体としては動物性たんぱく質の摂取が多いように思う。これがアイヌの人たちの食となると、一層にその傾向が強いようだ。東北では南部地方の菊料理が珍しい。岩手の「馬っこつなぎ」の膳、秋田はハタハタとたんぽ。この地方はさすがに伝統食の宝庫のように見える。2025/03/17
HANA
26
北海道、青森、岩手、秋田の伝統食やその背景が紹介されている。同じ県の中でも地域によって随分と食生活に差があり、それはその地域の風土、気温や海抜、天候によって生じたのもであるということが、こうして写真も交えて書かれているとよく理解することができる。北海道の明治以降の料理やアイヌの自然に満ちた食事、奥羽山脈や太平洋、日本海の恵みに満ちた東北の料理の数々を目にすると、我が国が自然と共に歩んできたのかがよくわかる。これらの料理、実に美味しそうなんだけど、現在では逆にこういったものは食べるのが難しいのかもしれない。2012/09/14
なま
10
★★★★★この本は各地の食文化を詳細に記載。特化しているのは朝、昼、夜の食事、季節毎の食事、ハレの日とケの日の食事と写真や食材解説が有ること。また、都道府県毎に食の背景の説明、食と食べ物の図解、エッセイがある。北海道の全国78%生産率のジャガイモなら「冷害に強く、秋の晴天に澱粉糖が高まり美味しい。」とか大豆等の豆類は「種を遅くまいても出来、収穫の頃に日高山系を超えてくる風にあたり乾燥して良質」など。北海道で冬を越す「越年」は、近世後期に北方警備が野菜不足で水腫病となり死亡していた事実にもふれる。2020/04/30
くろねこ
2
アイヌの食文化が知りたくて読んだ。写真があってわかりやすい。食を探ると文化についてよくわかる。衣服や住居より差が出やすいと思う。2019/05/14
Kouhei Higuchi
1
北海道で北東北の日本の食文化がわかる本。自然ともに暮らし、食べ物を得て保存することは命をいただき生きること。そこから日々の伝統行事につながって行ったのだと思う。縄文の世界文化遺産の地とも重なり、今の食を見直すキッカケとできる資料的価値も高い一冊。2025/03/22
-
- 電子書籍
- 金曜の夜はボドゲと君と【分冊版】 8 …
-
- 電子書籍
- 隣で一緒にモブしてた友人が、実は続編の…
-
- 電子書籍
- 【分冊版】魔獣密猟取締官になったんだけ…
-
- 電子書籍
- 日陰のいちばん星5 G2Comix