内容説明
本書は円周率πを題材にしながら、数学をトピックスの集合ではなく、できる限り一つの体系として述べることを試みた。円周率πがどれほど多くの数学と有機的に結びついているか理解してもらうことが本書のねらいである。
目次
第1章 円周率πとはどのような数か(序;πの求め方1―アルキメデスの方法;安島直円の円理二次綴術 ほか)
第2章 三角函数と指数函数(函数とは何か;三角函数;二項定理 ほか)
第3章 微積分入門(微分;テイラー展開;合成函数の微分 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつど@理工
9
なかなかまとまっていて良かった。円周率の復習になりました。「はじめよう数学」のシリーズは大学入学後に全部読むといいかも。2014/01/25
葉
0
逆三角関数の部分はもう少し説明がほしかったと感じた。コンパクトにまとまった内容であると感じた。定理の証明を抜いている部分は自明ということなのかなと思っている。数学者の歴史なども挟んでいる。例えば、ライプニッツ級数はライプニッツによってグレゴリーとは独立に発見されたものであるので、そう名付けられたなどである。演習問題の解答もあるので自分がやり直すところはたくさんある。シリーズ化されているので、しっかり後も読んでおく。2014/04/25
まみむめみむ
0
円周率πを題材として、それが数学とどれほど結びついているかが書かれた本。定理などの証明、節の最後に練習問題と教科書スタイルとなっている。2010/01/06