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京の花街―ひと・わざ・まち

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535585614
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0036

内容説明

強の花街のいま昔を一緒に訪ねてみませんか。花街を総合的に描いた初めての本。

目次

第1部 ひと(花街は今;花街の歴史;花街の誕生と五花街の成立)
第2部 わざ(花街の年中行事;伝統芸能文化と花街;花街を支えるモノとわざ)
第3部 まち(花街の建築;花街の町並み保存―祇園町南側の挑戦;花街はなぜ生きつづけているのか―京都の文化創生と花街)

著者等紹介

太田達[オオタトオル]
上七軒にある有職菓子御調進所「老松」主人。池坊学園教授。京都女子大学・立命館大学・京都精華大学非常勤講師。専門は、「食文化」「伝統産業論」。2003年に花街文化研究会を結成、07年12月「花街文化シンポジウム」開催。下鴨神社やぶさめ保存会常任理事。片山能楽財団評議委員

平竹耕三[ヒラタケコウゾウ]
京都市文化市民局文化芸術都市推進室長。京都市交響楽団ゼネラルマネージャー。京都大学法学部卒業。経済学博士(龍谷大学)。京都工芸繊維大学特任教授(併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白河清風

17
心に残る部分です。「半ば博物館と化す事を選択した、或いは選ばざるをえなかった花街は、幸いにも、今我々の目の前で、我々の先祖が培ってきた美の世界を、生きた状態で体験させてくれる。それは名物茶器が博物館に入って重要文化財となることによって、その用途である茶器として使えなくなってしまうのとは全く違っている。数々の芸能文化がやむなく消滅した歴史を思えば、ある種の奇跡であり、花街のたゆまぬ努力の賜であることに我々は感謝しなければならない。花街における芸のあり方は、我々現代人の生き方にも大きな示唆を与えてくれる。」2022/03/24

chang_ume

4
京都・観光文化検定を筆頭に、「昔から」「変わらない」といった本質主義的(いや、もはや歴史修正主義的)なイメージが流布される花街について、近代史の視点からいかに実像を再構成していくか。京都祇園を対象とした本書も、残念ながら他書と同様の言説再生産が目立つ一方で、茶屋・歌舞練場・検番など花街特有の建築に着目した論考「第7章 花街の建築」(井上えり子)が出色の内容。接客を主機能とした街区に成立した建築を貴重な間取り図を交えて分析する。茶屋建築は旅館・料亭と同様に、二階が主役だった(参考文献の省略がとても残念…)。2019/05/02

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