目次
1章 阿呆陀羅博物誌(大アマゾン、モルフォが止まって汗を吸う;偉大的中国資本主義共和国;桃源郷ブータン ほか)
2章 虫たちの舞踏会(ソリチュード―ファーブルを求めて;スカラベ・サクレを求めて;ラオス昆虫採集記 ほか)
3章 森に生きる(秋田・七座山の老杉;旅はつれづれ、熊本編;鳥島・アホウドリクルーズ ほか)
著者等紹介
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
1944(昭和19)年3月6日に誕生。出身は大阪府。仏文学者。東京大学大学院修了。1981(昭和56)年『虫の宇宙誌』で読売文学賞受賞。1991(平成3)年に設立された日本昆虫協会の初代会長。現在、埼玉大学教養学部教授
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感想・レビュー
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つちのこ
2
著者の作品は大好きで、雑誌に掲載されるものまで結構目を通している。自選作品集というだけあって、珠玉の紀行文が収められている。中でも海外へ昆虫採集に行く話は真骨頂ともいうべきもの。かの名作、北杜夫『どくとるマンボウ昆虫記』を彷彿とさせる懐かしさがあふれた文章である。 懐かしいと言えば、『懐かしい中華そばの味』。著者が大阪に住んでいた幼い頃の、昭和30年前後に初めて食べたラーメンの味を情緒豊かに描いている。…昆虫の話を書こうかと思ったが、ついつい中華そばの方へ脱線してしまった(汗)。(2002.2記)2002/02/13
Mark.jr
1
副題を付けるとしたら「虫を訪ねて三千里」でしょう。珍しい昆虫を求めて、アマゾンやアフリカといったジャングルから、ラオスやブータンといったアジアの諸国など、津々浦々です。そういった紀行文から、ラーメンや環境問題をテーマにしたエッセイも収録されており、意外とバラエティに富んでいます。2019/01/03