出版社内容情報
売上高、経常利益からは、企業の真の実力は読みとれない! 価値の創造を測るキャッシュフローこそ企業経営の基本指標だ。本書は、キャッシュフローの考え方から、価値創造重視の経営までわかりやすく解説。
内容説明
キャッシュフロー経営は、現金の流れから事業の創造力を捉える考え方で、売上高などの単年度ベースで捉えた従来の指標と違い、事業を長期的に把握するのに有効です。キャッシュフローベースのさまざまな経営指標に加え、最新指標も掲載。キャッシュフローをベースとした「価値創造経営」についても解説しました。
目次
1 キャッシュフローの考え方(投資とリターン;キャッシュフローとは何か;キャッシュフローと利益との違い)
2 キャッシュフローをどのように捉えるか(企業活動とキャッシュフロー・サイクル;ケーススタディ1―事業の立ち上げ;キャッシュフローの把握方法と体系 ほか)
3 キャッシュフローベースの経営指標(投資採算における指標;企業価値評価;キャッシュフローの計測単位 ほか)
4 価値創造経営(価値創造経営とは;価値向上戦略の立案;価値向上を目指した業務活動:組織全体への価値向上活動の浸透)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
先日はキャッシュフロー計算書についてのわかりやすい本を読んだのですが、この本はそのキャッシュフローをどのように経営に役立てていくのか、あるいは経営の観点からキャッシュフローをどのような指標にしていくのかが語られています。いくら黒字でもたしかに現金がなければ倒産ということにもなりかねないのですから重要な考え方であると思います。比較的財務的な観点よりも経営的な観点からの論点が多いと思います。2016/09/20
haglofs30
4
★★★☆☆はじめてキャッシュフローを学ぶ人にはハードルがかなり高いです。少なくともやさしめの会計の本を読んで、ざっとキャッシュフロー計算書などについて理解してから読む必要がありそう。2011/01/01
K.T
3
入門と名が付いてるけど中々の内容。この本のシリーズはいつもそうだけど、結構大事なポイントをさらっと流してたりしてちょっと残念だった。終盤の経営数値の作り方はかなりマニアックなので飛ばし読み。企業価値の算定と投資の評価は基本的な考えは一緒なんだね、と改めて理解が進んでみたり。但し企業価値の算定は実務上かなり難しそう。ABCコスティングとかをやらせるのは難しいよなぁ。。結局何度も繰り返しやってるWACCの本当の意味みたいなのを理解しないと深い理解は得れないという事を再認識。ファイナンス、奥が深いね。★★★☆☆2016/04/13
kaeru_onou
3
なかなかハードル高かった。 改めてキャッシュの大事さ、キャッシュをどう生み出していくか、簡単な想定の仕方など勉強になった。いい一冊だと思います。2009/09/28
TadashiK
2
10年以上前の本ですが、エッセンスは今も変わりなく適用できます。今でこそ当たり前になりつつあるCFや株主重視の経営ですが、1998年頃にこの本の内容はかなり革新的だったのではないかと思いました。2015/09/16