内容説明
ビール業界の勢力図を大きく塗り変えた怪物はこうして生まれた。実務責任者が今、はじめて語る真実の開発ストーリー。息もつかせぬ超一級のノンフィクション。
目次
たかがビールされどビール(左遷;不買動機;敗因;温故知新 ほか)
エピローグ(一九九一年の顛末;多品種化作戦;亀裂;ミスマーケティング ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
39
たかがビールされどビール―アサヒスーパードライ、18年目の真実。松井康雄先生の著書。アサヒスーパードライを大ヒット商品に導いた当時の責任者である松井康雄先生。上から目線の単なる自慢話や自己満足な手柄自慢ではなくて、どのようなマーケティングや広告宣伝がヒット商品誕生につながったのかを松井康雄先生自身がわかりやすく解説している良書です。2019/08/07
Kazuya
3
1987年の発売以来、ビール市場に「ドライ旋風」を巻き起こしたアサヒスーパードライ。その生みの親(自称?)である著者の「松井流マーケティング」が自伝的に語られている。その戦い方は緻密かつ大胆。中盤に差し掛かり、満を持して登場するスーパードライの息吹が感じられる興奮の展開。終盤の政治闘争は敗れ去った男のやるせない気持ちが伝わってくる。10人いれば10通りのやり方があるマーケティングのあり方を素直に認めたうえで、専門書では味わいにくいドライな感動を得ることができた。212010/06/16
飯田健雄
2
この本は経営学における第一級の資料でもあるし、経営戦略に関するすぐれたケーススタディです。著者の松井康雄氏とも2度ほどお会いさせて頂きました。サントリーはこの本が出版されると1500部ほど注文したというエピソードもあります。この本から得ることはたくさんあります。まず、樋口氏という経営者の卓越性、松井氏という商品感性が抜群の人、そして時の運(キリンビールの敵失)さえ感じられます。一つの商品が経営危機を救った物語ともとっていいでしょう。スーパー・ドライを飲むと、時々、この本と著者を思い出すことがあります。
n yamamoto
2
内容はいいけど同じ事を何回も書くから4倍くらい長くなってる。 読み飛ばす本でうんざりさせるんだからよほど話が長い人なんだろうなぁ。2015/01/18
にこにこ
2
頑張りましたが、読み切れません。どうしても進みません。仕事でマーケティングのようなことをするので参考になると思ったのですが・・・。残念です。通勤時に1冊だけ持ち歩き強制的に読む、という方法も考えましたが、重量オーバーです。片手で支えられない。内容も自慢?みたいなカンジで引き込まれ感が感じられなくて・・・。未熟な読者でゴメンナサイ2009/09/26