出版社内容情報
《内容》 組織学を基に細胞・分子生物学,病理学,臨床医学とを結びつけた全く新しいテキスト.各器官の組織・細胞の正常機能と異常による疾患のしくみが一目でわかる内容構成.ビジュアルに優れた650以上の図写真と簡潔かつ詳細な解説により,興味をもって充分に理解しながら通読できる.組織学+αとして学びたい学生から基礎医学研究者,臨床医にとって必携の一冊.
《目次》
【主要目次】
第I部 基本組織と統合細胞生物学
1.上皮
上皮の分類
上皮の極性
細胞骨格
モータータンパク質
細胞の核
核小体
核酸の局在
細胞周期
腫瘍制御遺伝子
細胞分裂
テロメア,老化,腫瘍の成長
化学療法と薬剤耐性
核型
2.上皮腺
上皮腺の発生
上皮腺の分類
細胞質膜:細胞膜
細胞の内部環境
受容体依存性エンドサイトーシス:コレステロールの取り込み
小胞輸送
目的とする膜への小胞の融合
ミトコンドリア
ペロキシソーム
3.細胞のシグナル伝達
細胞シグナル伝達機構
細胞シグナル伝達分子の作用機構
酸化窒素
細胞シグナル伝達分子は細胞表面の受容体と結合する
細胞表面受容体による細胞内シグナル伝達の経路
細胞内細胞シグナル伝達の主要経路
幹細胞,多能性細胞株
アポトーシスあるいはプログラム細胞死
タンパク質分解にかかわる3つの主要な機構
原型がん遺伝子とがん遺伝子
4.結合組織
分類
結合組織を構成する細胞
細胞外マトリックス(ECM)
細胞外マトリックスの分解
脂肪組織
軟骨
骨
5.骨形成
骨形成(骨発生,骨化)
関節
6.血液と造血
血液
血漿
血液の細胞性要素
白血球
血小板
造血
赤芽球系細胞
白血球の発生:顆粒球と無顆粒球
血小板と巨核球
7.筋組織
骨格筋
心筋
平滑筋
8.神組織経
神経組織の概要
神経系の発生
ニューロン
グリア:中枢神経内の「結合組織」
上衣と脈絡叢
末梢神経系
感覚性神経節
自律神経性(交感性と副交感性)の神経節
神経組織学で用いられる手法
9.感覚器:視覚器と聴覚器
眼
耳
第II部 生体防御系
10.免疫-リンパ系
免疫-リンパ系の構成
自然免疫と獲得免疫
獲得免疫の特性
B細胞の発生と分化
主要組織適合複合体とヒト白血球抗原
T細胞受容体複合体
CD4,CD8補助受容体
MHC分子と獲得免疫応答
胸腺内で分化するT細胞は特異的な細胞表面分子を発現する
T細胞を介する免疫
補体系
胸腺
脾臓
11.外皮系
皮膚の種類とその概観
表皮
真皮
皮下組織
皮膚付属器:毛,腺,指の爪
第III部 血液循環系
12.心血管系
心血管系の一般的特徴
心臓
動脈
毛細血管
静脈
リンパ管
特殊な毛細血管の配列:糸球体と門脈系
内皮細胞を介しての血流調節
血管形態形成:血管内皮成長因子とアンギオポエチン
13.呼吸器系
呼吸器系の概観
鼻腔と副鼻腔
鼻咽頭
嗅上皮
喉頭
気管
気管支樹の肺内区域
肺の呼吸部
胸膜
14.泌尿器系
腎臓
腎臓の血管構築
腎臓と腎小葉の違い
尿細管系はネフロンと集合管からなる
ネフロン:腎小体は濾過ユニットである
足細胞
糸球体傍装置
近位曲尿細管:再吸収コンポーネント
ヘンレのループ
遠位曲尿細管
集合管
レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系
尿の排泄路(尿路)
対向流増幅機序
第IV部 消化器系
15.上部消化管
消化管の概要
上部消化管:口,食道,胃
消化管の一般構造
消化管の微小血管系
消化管の神経分布
食道
胃
16.下部消化管
小腸
十二指腸,空腸および回腸の組織学的な相違
絨毛とリーベルキューン陰窩
小腸の保護
大腸
17.消化腺
唾液腺の分岐導管系
唾液は,唾液腺の主な産物である
耳下腺
顎下腺
舌下腺
膵外分泌部
肝臓
胆汁:分泌機構
ビリルビンの代謝
胆汁の組成
胆嚢
第V部 内分泌系
18.神経内分泌系
視床下部-下垂体系の要点
下垂体
神経性下垂体
松果体
19.内分泌系
甲状腺
カルシウム調節
上皮小体(副甲状腺)
C細胞(甲状腺傍濾胞細胞)
副腎
膵臓内分泌部(膵島)
第VI部 生殖器系
20.精子発生
精巣
精上皮
精子の構造
ライディッヒ細胞
男性生殖路のホルモン制御
精子発生周期
21.精子輸送と成熟
精巣の発生
精巣決定因子が精巣の発達をコントロールする
女性と男性の内性器の発生:ミュラー管抑制因子とテストステロンの役割
精巣下降
精子成熟の経路
付属生殖腺
男性と女性の尿道
尿道球腺
陰茎
22.卵胞の発達と月経周期
女性生殖器官の発達
卵巣
卵巣周期
排卵のホルモン調節と黄体
卵管
子宮
子宮内膜の血管新生と月経
子宮頚部
腟
恥丘,大陰唇と小陰唇
尿道と腺(尿道傍腺とバルトリン腺)
23.受精・着床・乳汁分泌
受精過程
透明帯
胎盤形成
乳汁分泌
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柳生宗矩
うひょひょ
「ぬみ」