内容説明
1935年6月に英国・ドイツ海軍協定が調印され、ヴェルサイユ条約後の状況は一変した。それまでの制限は放棄され、ドイツ海軍の合計兵力は英国海軍の35パーセントを上限とするという新しい制限が設けられて、個々の艦種ごとの隻数の制限はなくなった。この協定によってドイツ海軍は実質上、ロンドン海軍条約の規定に適合する重巡洋艦5隻の建造を計画することが可能になった。そして、1935年7月にはその1号艦―進水時にアトミラール・ヒッパーと命名された―がハンブルクで起工された。本書ではこのアトミラール・ヒッパー級重巡洋艦の開発とその戦歴を追い、さらに同型艦5隻のうち、完成することのなかった2隻、ザイドリッツとリュッツォウについても解説する。
目次
重巡洋艦
重巡洋艦アトミラール・ヒッパー
重巡洋艦ブリュッヒャー
重巡洋艦プリンツ・オイゲン
重巡洋艦ザイドリッツ
重巡洋艦リュッツォウ
著者等紹介
ウィリアムソン,ゴードン[ウィリアムソン,ゴードン][Williamson,Gordon]
1951年生まれ。現在はスコットランド土地登記所に勤務している。7年間にわたり憲兵隊予備部隊に所属し、ドイツ第三帝国の勲章と受勲者についての著作をいくつか刊行し、雑誌記事も発表している
パルマー,イアン[パルマー,イアン][Palmer,Ian]
3Dデザインの学校を卒業し、多くの出版物のイラストを担当してきた経験の高いデジタル・アーティスト
手島尚[テシマタカシ]
1934年沖縄県南大東島生まれ。1957年、慶應義塾大学経済学部卒業後、日本航空に入社。1994年に退職。1960年代から航空関係の記事を執筆し、翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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