出版社内容情報
グラマンF4Fワイルドキャットは日米開戦語、ウェーク島の攻防、ニューギニア沖開戦、珊瑚海海戦、そして天王山ミッドウェイと太平洋におけるアメリカ海軍および海兵隊の主力として日本海軍と死闘を繰り広げた戦闘機である。ガダルカナル島の攻防では零戦の「宿敵」として、連日のように押し寄せる日本海軍を迎撃し、ラバウルの歴戦搭乗員達に立ち向かっている。また、その輸出型は「マートレット」と呼ばれ、英海軍空母に搭載されて荒れ狂う北海で船団衛護任務につき、デーニッツ提督のUボートや、フォッケルウルフFw200「コンドル」を相手に奮戦。英海軍航空隊は北アフリカ戦線でヴィシー・フランス軍の戦闘機もその戦果に加え、こうしてマートレット/ワイルドキャットは日独伊主要枢軸三国とヴィシー・フランス軍から戦果をあげた戦闘機となっている。本書は太平洋戦争におけるワイルドキャットの戦歴(日本語版ではさらに、日米双方の戦果を日本側資料と独自に照合、戦果内容も検討)、英海軍での軍用と戦歴、さらに「超ワイルドキャット」として生まれ変わり、護衛空母用艦載機として1945年まで活躍したジェネラル・モーターズ、イースタン航空機製FM-2を、エースたちの証言を交えて紹
内容説明
グラマンF4Fワイルドキャットは日米開戦後、ウェーク島の攻防、ニューギニア沖海戦、珊瑚海海戦、そして天王山ミッドウェイと、太平洋におけるアメリカ海軍および海兵隊の主力として日本海軍と死闘を繰り広げた戦闘機である。ガダルカナル島の攻防では零戦の「宿敵」として、連日のように押し寄せる日本海軍機を迎撃し、ラバウルの歴戦搭乗員たちに立ち向かっている。また、その輸出型は「マートレット」と呼ばれ、英海軍空母に搭載されて荒れ狂う北海で船団護衛任務につき、デーニッツ提督のUボートや、フォッケウルフFw200「コンドル」を相手に奮戦。地中海でもマルタ島補給船団の決死行に随伴した。英海軍航空隊は北アフリカ戦線でヴィシー・フランス軍の戦闘機もその戦果に加え、こうしてマートレット/ワイルドキャットは日独伊主要枢軸三国とヴィシー・フランス軍から戦果をあげた戦闘機となっている。本書は太平洋戦線におけるワイルドキャットの戦歴(日本語版ではさらに、日米双方の戦果を日本側資料と独自に照合、戦果内容も検討)、英海軍での運用と戦歴、さらに「超ワイルドキャット」として生まれ変わり、護衛空母用戦艦機として1945年まで活躍したジェネラル・モーターズ、イースタン航空機FM‐2を、エースたちの証言を交えて紹介する。
目次
1章 米海軍航空の戦前―そして緒戦
2章 ミッドウェイ
3章 ガダルカナル
4章 攻勢開始
5章 ヨーロッパと大西洋の戦い
6章 東部産ワイルドキャットの戦歴
7章 英海軍航空隊
8章 訓練
9章 戦果判定と機体の評価
著者等紹介
ティルマン,バレット[Tillman,Barrett]
米国オレゴン州で過ごした少年時代から飛行機に親しみ、父親がドーントレスの実機を所有していた影響もあって、のちに米海軍航空関係の研究・調査と執筆に携わる。これまでに第二次大戦の航空に関する20冊以上の著作があり、また、雑誌に発表した記事は400以上にのぼる。このほかに小説もものにしており、歴史、文学の分野で5つの賞を受けている
岩重多四郎[イワシゲタシロウ]
1970年7月生まれ。山口県岩国市出身。関西大学文学部卒業。訳書に『第二次大戦駆逐艦総覧』『第二次大戦のソ連航空隊エース1939-1945』(いずれも大日本絵画刊)がある。現在、岩国市に在住
渡辺洋二[ワタナベヨウジ]
1950年愛知県名古屋市生まれ。立教大学文学部卒業。雑誌編集者を経て、現在は航空史の研究・調査と執筆に携わる。主な著書に『本土防空戦』『局地戦闘機雷電』『首都防衛302空』(上・下)『ジェット戦闘機Me262』(以上、朝日ソノラマ刊)。『航空ファン イラストレイテッド 写真史302空』(文林堂刊)、『重い飛行機雲』『異端の空』(文芸春秋刊)、『陸軍実験戦闘機隊』『零戦戦史「進撃篇」』(グリーンアロー出版社刊)など多数。訳書に『ドイツ夜間防空戦』(朝日ソノラマ刊)などがある
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