内容説明
全体を思想史研究、文化史研究の二つの領域に分かち、両領域における必読論文を集成。近年の思想史研究への入射角の転換、あるいは文化史研究の多様な展開を理解するための懇篤な研究史整理。
目次
第1章 近世国家・社会の成立と思想(幕藩体制と仏教―近世思想史における仏教思想史の位置づけの試み;幕藩主従制の思想的原理―公私分離の発展 ほか)
第2章 近世後期の国家・社会と思想(「近代化」の思想と民俗;幕末儒学史の視点 ほか)
第3章 近世の子ども・教育・老い(子供の誓言と仕草―この世と異界の懸橋;近世の文字社会と村落での文字教育をめぐって―『長野県史』通史編近世と網野善彦氏の近業に刺激されて ほか)
第4章 近世の出版・読書・芝居(近世後期における「蔵書の家」の社会的機能について;尾州出版と三都―重板類板事件を中心として ほか)
著者等紹介
青木美智男[アオキミチオ]
1936年生れ。専修大学文学部教授
若尾政希[ワカオマサキ]
1961年生れ。一橋大学大学院助教授
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