創元クライム・クラブ
三人目の幽霊

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488012861
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

憧れの大手出版社に入った間宮緑(まみやみどり)が研修を終えて受け取った辞令は、“「季刊落語」編集部勤務を命ず。”座布団に坐って面白い噺をしては客を笑わせる、あの落語…?その場で辞表を書こうかと世を儚みかけたが、せっかく入ったのにもったいない、どうにか気を取り直した。年四回発行の落語専門誌「季刊落語」の編集部は総員二名。唯一の上司兼相棒はこの道三十年の編集長、牧大路(まきおおみち)。二と二を足して五にも十にもしてしまう人並み外れた洞察力の主である。牧の手にかかると、寄席を巻き込んだ御家騒動、山荘の摩訶不思議、潰え去る喫茶店の顛末…“落ち”が見えない様々な事件が、信じがたい飛躍を見せて着地する。時に掛け合いを演じながら、牧の辿る筋道を必死に追いかける緑。そして今日も、落語漬けの一日が始まる―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

56
落語の高座で起きた謎の妨害事件を始めとした落語が絡む連作短編集。編集長、鋭すぎます。はさておき、トリックよりも動機やその後の方が印象残る。表題作の動機にある程度共感するところがある分余計に。好みは結末的な意味で「不機嫌なソムリエ」、トリックと動機で「崩壊する喫茶店」で。2023/01/06

takaC

55
完成度は高くて安心して読めたけど遊び心が不足気味なのが勿体ないかな。2013/03/12

ゆみねこ

54
憧れの編集者になった間宮緑が配属されたのは、「季刊落語」という年4回発行の落語専門誌。唯一の上司、牧大路とともに寄席や噺家さんたちにまつわる摩訶不思議な出来事を探る。落語を知っていれば、もっと楽しめた作品でしょうね。牧さん、凄過ぎ。2014/08/31

真理そら

53
大手出版社に入社したのに「季刊落語」というマイナーな雑誌の編集部に配属され、落語のことを全く知らないままに振り回される緑と編集長の牧が活躍する推理物。落語家同士の足の引っ張り合いが凄まじくてオイオイと思いながら読んだ。落語ファンとしては哀しい落語家の姿ではあるものの、まあここまでひどくなくても色々あるんだろうなあ。「厩火事」とのつながりからの『不機嫌なソムリエ』は強引かもしれないけれど楽しく読めた。2019/08/08

深青

21
こりゃまた素敵なシリーズを見つけてしまいました(*´ω`*)落語界が舞台のお話です。主人公は落語雑誌の編集部に配属された新人編集者。編集長とコンビを組んで、寄席や落語家達の身の回りで起きる事件に挑んでいきます。お話の中には、落語が教訓として関わっているものもあります。読んでいくうちに、寄席に行って落語を聞いてみたくなるし、落語をもっと知りたくなります!明日取り敢えず…CD借りてみようかな。2014/08/20

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