内容説明
新人作家時代の金沢、その後移り住んだ京都を始め、外地に育った五木寛之が、全国各地を旅して「幻の故郷」日本を求め歩く、壮大な放浪と思索の旅の日々。
目次
金沢・北陸(わが金沢;古い街の新しい朝 ほか)
京都・近畿(独りでする冬の旅;京都の先進性―稲垣足穂との対話 ほか)
中国・四国(隠岐共和国の幻(講演)
津和野の町のミニ ほか)
東海・中部・関東(鬼饅頭と煮込みうどん;糸魚川の一夜 ほか)
東北・北海道(白い卒塔婆の壁の前で―立石寺;根の国紀行―太宰の津軽と私の津軽 ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年、福岡県に生まれる。1947年、北朝鮮より引き揚げ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。1966年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。1981年より休筆、京都の龍谷大学において仏教史を学ぶが、1985年より執筆を再開し、現在、直木賞、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞その他多くの選考委員をつとめる。小説のほか、音楽、美術、歴史、仏教など独特の批評・評論活動も注目されている。2001年には映画『大河の一滴』が公開され、また『TARIKI』がニューヨークをはじめ海外五カ国で発売され大きな反響を呼んだ
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