なぜ日本では臓器移植がむずかしいのか―経済・法律・倫理の側面から

なぜ日本では臓器移植がむずかしいのか―経済・法律・倫理の側面から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 234p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784486014720
  • NDC分類 494.28
  • Cコード C1036

内容説明

著者たちは「日本では脳死からの臓器移植がなぜむずかしいのか」というテーマのもとに、経済的視点・法的視点・倫理的視点の三点から、日本の現状を探ることにした。これらの調査研究から明らかになったことは、脳死臓器移植の実施には、経済的にも法的にも倫理的にも、あまりに多くの難問が横たわっているということである。図らずも三人の研究報告は、視点は違ってもほぼ一致した結論になった。脳死臓器移植が日本において普及する可能性は極めて少ない。それならば、医学と医療技術者とは脳死者を前提としない別の医療技術の研究に努力した方が賢明である、というのがその結論である。

目次

第1部 臓器移植の経済(医療産業の現状;増大する国民医療費;臓器移植とその費用 ほか)
第2部 移植医療と医の法律学(移植医療と死の判定基準;臓器移植法制定の意味;患者の自己決定権と死の選択)
第3部 日本人の死生観と臓器移植の倫理(死の哲学(自己にとっての自己の死)
死の習俗(自己にとっての他者の死)
死の科学(他者にとっての他者の死) ほか)