内容説明
本書では鎖国から開国へと大きく激動した時期をめぐって、留学という視点から「近代化と知識人」を中心テーマに、「近代化と女性」や「日本の近代化とアジア」という問題をも取り上げている。
目次
序にかえて―日本の近代化と二十一世紀への視座
幕末オランダ留学生の西欧学術の導入と日本の近代化
英国華族等留学生と会話社・通款社の創建及び華族会館の成立
明治六年ウィーン万国博覧会と日本の参同―明治初期我が国の殖産興業政策を中心に
福沢諭吉における朱子学的半身
内田魯庵―明治の国際人
日本の近代化とドストエーフスキイ―福沢諭吉から夏目漱石へ
林太郎はペルセウスになれたか―森鴎外の短編『蛇』の意味するもの
クーデンホーフ光子―纏足された自我からの解放
ジャガタラお春からトコ・ジュパンまで―近代日本とインドネシア関係の底辺
孫文の革命と日本