内容説明
本書は日本の貝類学界のなかで、もっとも先鋭にしてかつ専門的にその分野を長く追及してきた第一線の研究者が、論文には書けない研究の動機や苦労、個人的な想念、そして自身の研究のPRにとエッセイを書いた。日本のマラコロジー(軟体動物学)の本音をプロにもアマチュアにも伝えるメッセージ。
目次
時差出勤のミラクル
牡蠣(カキ)は黙って進化する
海藻上のマイクロ世界
左巻き・右巻きのミラクル
海底を這わない貝
毒銛で狩りをする
毒化のミラクル
繁殖戦略のミラクル
インポセックスによる貝類絶滅の危機
産卵誘発のミラクル〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一条
5
『法月綸太郎の功績』にて参考文献として取り上げられており興味を持ったので読んだ。割と学術的な内容で読みづらいところもあったが貝類の意外な生体を知ることができ面白かった。右巻き左巻きの話や毒化、ヒメジャコガイの話など。催眠術を使って獲物を捉える貝について触れられていたのが衝撃だったがすごく眉唾な感じもするので気になる。2023/04/15
takao
0
☆カキ殻は比重が軽く泥に浮かぶ。現に、厚岸湖のカキの群落は泥の干潟の上にある。下はカキの死骸。2016/10/10
黒胡麻
0
生態、進化から養殖まで、貝に関わるいろいろな研究者の話をまとめた本。貝類研究の奥深さがわかり面白い2013/01/28
ほにょこ
0
ミラクルというほどではないにしても面白い生態や研究について書かれていて楽しめました。 2012/12/26
眠り王
0
貝類の不思議な生態についてのコラム集。昔の本ではありますが、内容に初見のものも多く、貝類学の裾野の広さというか奥深さを感じられました。どんな分野でも熱心に研究される方がいるからこそ、現代社会が成り立っているんですよね。貝に少しでも興味があれば楽しめる良書です。2019/12/15
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