百名山の人―深田久弥伝

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784484022031
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

「日本百名山」はいかにして生まれたか。そこに至るには公にできない“葛藤”があった。妻であり作家である北畠八穂との確執、初恋の人との再会、小説家としての挫折、小林秀雄や井伏鱒二ら鎌倉文士との関係。深田久弥の知られざる生涯を初めて描いた傑作。

目次

第1章 茅ヶ岳に死す
第2章 二人三脚
第3章 運命の再会
第4章 追はるる人
第5章 ヒマラヤの道標
第6章 百名山の人

著者等紹介

田沢拓也[タザワタクヤ]
1952年(昭和27年)青森県生まれ。早稲田大学法学部・第一文学部卒。出版社勤務をへて、ノンフィクション作家。主な作品に98年『ムスリム・ニッポン』(小学館。第四回21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)、99年『空と山のあいだ』(TBSブリタニカ。第八回開高健賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっちゃん

6
まさかこんなスキャンダルの人だったとは…佐村河内事件を思い出した。そりゃ10年隠居するわ。著書を愛読していただけにかなりショック。山への情熱だけは本物だったみたいだけど。しかし太宰や川端康成ら脇役が豪華すぎて笑ってしまう。2021/11/10

つちのこ

3
私がもつ深田のイメージは“山の作家”であり、その背景には、叙情的な文体で綴った『日本百名山』がある。山を描く作家=聖人君子のようなイメージもこの評伝を読み進むにつれ、好色・強欲な普通の男に変わっていくのが驚きであり、また、カリスマ的なイメージが薄れ親近感が増してきたのも新鮮であった。 『日本百名山』は単なる山のガイドではなく、山のもつ魅力がふんだんに描かれた叙事詩であり、それを読む人たちを山へと向わせずにいられない力を秘めた、深田久弥の人生の集大成であることに気づいたのは収穫であった。(2002.4記)2002/04/11

ガチャ

3
恥ずかしながら初めて深田久弥のことを知った。自分が今年から山登りを初めて、山について知りたくなり探していたら出会った本。次はどこの山を登ろうと探す度に、日本百名山という言葉をよく見る。一体誰が選んだの?って思っていたところ、深田久弥が選んだと知って驚いた。私はこの本の著者と同じく、日本百名山ならぬ日本一名山だ。深田久弥に倣って、これからどんどん登山を楽しもうと思う。また深田久弥が小林秀雄と親交があったことにも驚いた。小林秀雄の本も読みたい。今後の私の読書に良い影響を与えてくれた。2019/10/16

kyuuin

2
百名山を選んだ人としてしか知らなかった。筆を折り、山に向き合った結果、作家になったというのも面白い。2015/11/13

きなこ

1
山男は寡黙な方がいい2018/04/23

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