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内容説明
「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「快獣ブースカ」などで、自由奔放な空想の世界を創りだした金城哲夫。一方で、“怪獣ウー”や“ノンマルト”など怪獣に心情を仮託した作品も金城の手による。しかし、「怪奇大作戦」を最後に沖縄へ帰郷する。そして、37歳、突然の事故死。不滅のヒーロー・ウルトラマンを創った金城哲夫の光と闇、心の根底にあった戦争の傷痕へと迫る。盟友・上原正三が満を持して書き下した決定版。
目次
序章 異次元の男
第1章 これがウルトラQだ
第2章 吉屋チルー物語
第3章 ウルトラマン誕生
第4章 セブン・MJ・怪奇
第5章 沖縄にて・噴煙
終章 ユンタク・タイム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
70
著者は金城さんと同郷で「帰ってきたウルトラマン」のメインライターも務めた脚本家の上原正三さん。出会いから37歳という若すぎる死まで、尊敬と鎮魂を込めて金城さんの生涯を綴っています。扉裏には実相寺昭雄監督の「ウルトラマン。本籍地、沖縄 。やはり、私は、こう記入したい。」という言葉が引用されており、そこからも上原さんの金城さんに対する想いが伝わって来ます。円谷プロでウルトラマンを創造し、その後沖縄と本土との架け橋になるべく突き進んだ金城さん。その道程はまるで自分の居場所を捜し求めていたようにも思えます。→2022/05/31
keroppi
28
ここのところウルトラマンに惹かれている。企画、脚本の金城哲夫を、同志であり同郷の上原正三が描く。ウルトラマンの制作秘話は、色々な本で読んでいるが、沖縄の話は、この本ならでは。本土復帰前の状況、復帰後の沖縄博、本土への想い、沖縄への想い、複雑な心境を描いていく。上原さんだから綴ることが出来た金城哲夫さんの素顔だと思う。2017/04/21
TERRY
4
自分が死んでしまったら永遠に失われてしまう「本当の金城哲夫」を未来に伝えたいという筆者の願いが伝わります。1999/11/01
アンゴ
2
実相寺昭雄から「ウルトラマン。本籍地沖縄」と諡れた、夢に膨らんだ初期の円谷プロを支えた若者の半生を、同郷でシナリオライターとして一緒にウルトラに携わった著者が、出来るだけ私情を抑えてしかしウチナンチューだからこその機微を踏まえて語る。復帰前の沖縄に帰郷後、本土との架け橋になろうと尽力するも、琉球民族の魂を踏みにじる傲慢な日本人とウチナーの板挟みになり、優しさ故心身とも満身創痍になりながらも夢に殉じて憤死としか思えない最期までの鎮魂譜。ウルトラファンには勿論、沖縄返還40年に沖縄の心情を垣間見るに良い書。2012/07/29
Hisao Chugun
1
主人公は著者にといっての兄貴分(上原さんの方が一つ上だけど)であり、円谷プロでの戦友であり、ウルトラマン、ウルトラセブンを形創った男・金城哲夫。円谷プロ時代のエピソードはむろん、金城が沖縄に帰り夭折するまでの話も書かれている。なぜアルコール中毒になり、事故死してしまうのか。事実としては知られていても過程は知られていない。金城の心の葛藤を追いかけて、明らかにしている。同じウチナンチュだからこそできた部分もあるのだろう。琉球と大和の架け橋になりたいと思っていた金城の心が壊れていくのは、読んでいてい切ない 2020/02/01
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