内容説明
黒沢明、鈴木清順、ヒッチコック、エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダー、プレストン・スタージェス、ウッディ・アレン、ハワード・ホークス、ジョン・フォード…。1960年から30年にわたる映画評論の集大成。
目次
1 喜劇への花束(〈シチュエーション・コメディ〉の構造;ビリー・ワイルダー論;エルンスト・ルビッチとビリー・ワイルダー 序説;マルクス兄弟入門;ウディ・アレンの出発点)
2 架空シネマテーク(鈴木清順論のためのノート―「野獣の青春」のあとさき;ハンフリー・ボガートの肖像―「ハイ・シエラ」を中心に;ジョン・フォードは光り輝く―「タバコ・ロード」を中心に;マルクス兄弟映画は五本立てで―不況の底の哄笑;ビリー・ワイルダーの演出は〈一流〉だろうか?;ドン・シーゲルの暴力的祭典;B級娯楽映画を観るたのしみ―「ハニー・コールダー」その他;ジョージ・ロイ・ヒルの不思議な世界―「モダン・ミリー」から「スティング」まで;MGMミュージカルから何を学ぶか?―「バンド・ワゴン」を中心に;黒沢だけしか頭になかった;和製B級映画はどう作られるか;「仁義なき戦い」スクラップブック)
3 ニューヨークで起っていること 1974夏
4 熱い批評をあなたに(「二重の鍵」とヒッチコック;贋者の季節―寺山修司氏の〈御返事〉への御返事;俗物は俗物である―白坂依志夫氏の「女は女である」評を中心に;戦後日本映画史の狂い咲き―日活活劇の盛衰;「生きる」の再上映を観て ほか)