レスビアンの歴史

レスビアンの歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 393,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480857330
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

内容説明

女は男に愛されなければ、経済的に支えられなければ、生きてはゆけないのだろうか―フェミニズムの登場以前に、その問いに真摯に立ち向かった女たちがいた。女を人生のパートナーに選んだ女たちである。19世紀末、「ロマンティックな友情」と呼ばれて称賛された女どうしの友情と愛は、性科学の隆盛とともに「変態」の烙印をおされ、“女らしくない”ふるまいはすべて「レスビアン」とみなされるようになる。そして60年代のゲイ解放運動の爆発、レスビアン・セックス論争…。19世紀末から90年代の現在に至る、アメリカ100年の女性愛の歴史。ピューリッツァー賞候補。ラムダブック賞受賞。

目次

第1章 女どうしの愛―20世紀の「ロマンティックな友情」
第2章 蕾に巣食う虫―初期の性科学者たちと女性愛
第3章 小粋なレスビアン―実験と抑圧の1920年代
第4章 荒地にオアシス―1930年代
第5章 裸のアマゾネスと変態娘たち―第二次世界大戦とその余波
第6章 口にするもはばかる愛―マッカーシズムとその遺産
第7章 ブッチ、フェム、カイカイ―1950~60年代におけるレスビアン・サブカルチャーの創造
第8章 ゲイ革命―1960~70年代
第9章 「レスビアン・ネーション」に向けて―1970年代の「女と一体化した女」
第10章 レスビアン・セックス論争―1980年代
第11章 バベルの塔からコミュニティへ―現在、そして未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

xxx

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19世紀末から90年代前半までのレズビアンの歴史が解説されている。19世紀後半の"ロマンチックな愛"、50年代まで労働者階級で見られたブッチ/フェムの役割、70年代のレズビアン・フェミニズムなど、"レズビアン"も階級や時代の社会的要因で意味合いが異なっていることがわかる。過激なレズビアン・ネーションの思想がしばしば宗教的(魔術など)な要素を帯びたことは興味深い。そもそも彼女らの目指すポリティカルコネクトレスの徹底もカルト的であったように感じた。アメリカのフェミニズム運動の歴史書としても読める。2019/02/11

kiriya shinichiro

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ものすごく前に読んでると思う、たぶん再読。厳しい時代を生き抜いてきた著者だからこその説得力あるアメリカの歴史書、って感じです。女性同士の友愛に「レズビアン」っていう名前をつけて翻弄してきたのは医者や社会。女としてうまれ女として生きてきた人達が時代の波の中で、自分たちの絆や関係、性的な欲望、差別(人種的なもの含む)とどう折り合って生きてきたかってことは感動的なんだけど、何度も揺り戻し(後退現象)があるのが、すごくリアルに感じられて怖い。2018/07/02

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